変わっていくことを。

どうも、須貝です。

今日は、ある劇団のことについて話します。
どうせ分かる人には分かってしまうのでぼかす必要はないと思うのですが、かと言ってはっきり名前を挙げてしまうのがなんとなく憚られるのでそのままお話しします。話すと言っても個人的な感想ですが。

その劇団の僕はいちファンで、何度も出演させて頂き、おかげでたくさんの人と出会い、自分でも納得いく仕事が出来、自信を得、その後の仕事に繋がり、僕の20代前半を大きく左右した劇団であることは間違いがなく、出演することのなくなった今でも応援していました。
本当に数え切れない素晴らしい瞬間を頂いた。最高に楽しかった。この劇団と共にいなければ、今の僕はなかった。過言じゃなく、箱庭と同じくらい僕を支えた団体でした。

その劇団が今大きく変わろうとしている。僕の好きな信頼するメンバーが相次いでその劇団を去りました。その予兆はあって、近しい人を通してなんとなく話も聞いていて覚悟もしていましたが、いざ目の前に訪れると、もう、何とも言えない気持ちに襲われてしまって、暫く言葉が出ませんでした。ファンとして仲間として、たまらなく悲しかった。

彼らの間に何があったのか、詳しくは知りません。噂は飛び交いますが、正直知りたくありません。

冷たく聞こえるかもしれませんが、今後も彼らと劇団と双方と仕事をしていくために、必要以上のことを知りたくないと思いました。それによって彼らとのパフォーマンスに影響が出ない自信がない。多分出ないんでしょうけど、まだ今ひとつ確信が持てない。もう少し時間を置いてから、受け入れたいという気がしています。

この報に触れ、大きくは寂しさのような気持ちを抱きましたが、同時に、「こうやって一つの時代が終わっていくのを目の当たりにするほど、自分は長くここにいるのだ」といった実感を得ました。5歳も10歳も歳を取ったような気がした。「終わる」という言い方をすると語弊があります。見ようによっては始まったのだとも言えますが、でも、やはり、終わったのだと感じてしまいました。

唯一で最大の救いは、劇団を去っても彼らがお芝居を続けていくであろうこと、きっと変わらず輝き続けるだろうことです。大学の同期で所属していた劇団を辞めてそのままお芝居も辞めてしまった人や、連絡も取れなくなってしまった人が僕にはたくさんいるので、ずっとずっと、寂しくない、嬉しいことのように思います。

変わっていくことを、どうしようと思う間もなく、
受け入れなければならないこともあるのだと、
この歳になったからこそ思うのかもしれません。
歳のせいだけでもないのかもしれません。

これからきっと、もっとそう思うことがあるのでしょうか。

そうなった時、僕はどうしたらいいのだろう。
答えはない。
一つ一つ向き合っていくしかないのかもしれない。

まー僕がここで何を言おうと当人たちに何か影響があるわけではもちろんありませんが、なんとなく話したくなったので話しました。

あー、寂しい。

Previously