作品紹介その1~『浮遊』~

どうも、須貝です。

monophonic orchestra extra#2『富裕』&3rd『浮遊』のチケットは絶賛発売中です。ちなみにチケットはこちらからどうぞ。

extra#2『富裕』→http://ticket.corich.jp/apply/37881/
3rd『浮遊』→http://ticket.corich.jp/apply/37882/

公演詳細はこちらからどうぞ。→http://blog.goo.ne.jp/monophonicorchestra

さて、それでは何回かに分けて作品の紹介をしていってみようかな。
まずは今回メインとなる作品、『浮遊』から。

この作品は8月10日(金)~15日(水)に行われるリーディング公演、monophonic orchestra extra#2『富裕』でも毎回上演されます。リーディング形式でね。
そして満を持しての本番は8月24日(金)・25日(土)に3ステージのみ!!お見逃しなさんな。

○『浮遊』

とにもかくにも、3人芝居です。

モノフォニレギュラー、今までの公演全参加で最早須貝の右腕と言っても過言ではない男・大石憲と、黒田育世さんのカンパニー・BATIKのダンサー・伊佐千明さん、そして若手で今もっともぐいぐい来ている女優・安川まりさんの3人に出演してもらいます。

実はこのお話、最初は2人芝居として書いていました。まずタイトルを思い付き、男女の2人芝居にしようと思い付き、何か、罪から逃れ続けている2人を描こうと書き始めたのですが、今ではもはや全然違う話になっております。

3人にしたのはやっぱり、そっちの方が人間関係的にふわふわするだろうし、3人芝居は確か書いたことがないからやってみたいという気持ちもありまして(短いのは書いてますが)、3人芝居になりました。関係も時制も感情も交々に入り交じっていくお話ですが、最終的には何か、前に向かえる話にしたいなぁと思っております。

このお話、原案としてはかなり前からあったものを今回書いてみようと改めて書き始めたのですが、最近の傾向として、作品を自分に寄せようという作業といいますか、より強い僕の実感といいますか、そいういうものに迫ってみたく、物語よりもむしろ人と人の関係に焦点を当てたいというテーマの下に書いておりまして…、ってなことを書いていると何を当たり前のことを偉そうにと言われそうですが、結構それって怖いなぁと思って避けていたんですね。
あとは、物語の強さが欲しいと思っていた部分もあって、出来るだけ役者さんや感情に頼らない、ちゃんと筋のあるお話を作ろうとしていた節があったんですけど、その辺を一度取っ払ってみようかなと。

僕も最早30手前に差し掛かり、個人的にも難しい問題に直面したり、どうしようもない状況に追いやられたり、今までは避けていた精神的な衝動に身を任せてみたり、色々の変化が起こってきました。自分の周りの人たちも、結婚や出産といった選択をしていき、目に見える分かりやすい変化が訪れてきていて、それに焦っているわけではありませんが、やはり、追い立てられるような気持ちもあって、そういった中で、それらを拒絶せずに受け入れた状態で、この『浮遊』というお話を書いてみようと思ったのでした。

とにかく、逃げずに向き合ってみよう、という気持ちの方向性を、作品に反映させてみようってね。普通の作家さんなら誰しもそうだと思うけど。晒してみよう。

個人的にはこの話は、失恋の話です。僕は今まで27年生きてきて、大きな失恋を今の所3回経験しております。この話は2度目の失恋の後日談と、3回目の失恋に大きく影響を受けた話です。その辺もお楽しみ(?)下さい。楽しめるか?

色んなことに挑戦していきたいなーって思ってます。乞うご期待。

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