色々思う所の話。

お久しぶりです。

先週までの長かった下北通いも終わり、そろそろ本格的に卒論へ向けて始動し始めた須貝です。なんか色々書きたいことがあるので、章立てて。久しぶりですしね。自然消滅する危惧もありましたが、なんとか復帰です。

1.箱庭円舞曲という所に出演してました。

 楽しかったですね~。いや、ほんとに。ワハハ、キャハハな楽しみではなく、全員でひとつの作品の完成に向かう、というそのプロセスや努力や一致団結した意思や信頼といったものが、本当に、クリエイティブで(少なくとも僕はそう思うのですが)楽しかったですね。一番年下でしたが、真摯な皆さんに囲まれて、作品を作る上での遠慮はしなかったと思います。本当にできるだけたくさんの人に観てもらいたかった。この作品が好きか嫌いかは各人の好みですが、そういった次元を超えて提供できる面白さがあるという手応えがあった公演でした。
 
 またね、役者さんがいい役者さんたちでね、今、二十一というこの年齢で関われて本当によかったです。そして今という時期に関われたということが。半年前であったとしたら気づけなかったことや通り過ぎていたこと、理解できなかったことが、この公演では多く実感できたというか、血肉になったような気がします。

 またこの箱庭という所は、作品もそうだし、共演する方々もそうだし、成長しなければ追っ付けない。今までのストックだけではどうにもならないラインを、「ほい、来てみ」とばかりに提示される。若いうちにそういった現場に関われるということは本当に幸せです。何年経っても変わらない芝居をしている人がいたりする中では、幸運なことだと思います。

 …と、まぁ最近は公演が終わる度に同じようなことを思っているわけですが、果たして自分はちょっとでも成長しているのだろうか、なんて疑問を抱いたりするわけです。それこそ後輩とかに、「あの人っていっつも同じだよね」とか言われたくないわけですね。かと言って、「俺って成長したかな?」なんて、まさに肯定されたくてする質問なわけで、気恥ずかしくって誰にも聞けません。どうなんだろうなぁ、なんて思っていたわけですが、今回観に来てくれたお客さんでわりと厳しいというか、率直なことを言う方がいたんですが、その方に「うまくなったね」と言われた時は、これはさすがに成長したと取っていいのだろうと思ったわけで、こと芝居に関しては嘘を言わない知人をどんどん増やしていきたいなと思った次第です。

 うまい人とか、勢いのある人とか、そういう人に乗っかって、自分もさらに上に跳んでみたいもんです。だから、本当に、尊敬できる人たちと関わる分には間違いはないなと、強く思った公演でした。

2.イッセーさんの一人芝居

 いや、本当に話が全く変わるんですが、この間NHKでイッセー尾形さんの一人芝居を観まして、それがまた相当よかったんですが、何がびっくりって、イッセーさんってメッチャかっこいいんですよね。お芝居の合間合間に着替えたり自分でメイクしたりしてるんですが、その時の表情がまたなんとも言えずにいいんです。眉間に寄る深い皺と目の奥に光る鋭い強さ、他を寄せ付けないものがあるんですが、そんな人が一瞬間後にはおばちゃんになったり調子のいいバーテンダーになったりしているわけです。きっとこの人は他人にも厳しいが、自分にはもっと厳しいんだろうな、自分の表現に妥協したりもしないんだろうなぁという、まさに職人、そんな人種に抱く憧れのようなものを感じたのでした。

 彼の作品を観て思ったのですが、彼の演じる人間って、笑えるんだけど笑えない。ウフフと笑った次の瞬間にヒヤリとするんです。ちょっと待てよ、これって俺じゃないか、と思うわけです。だから、真の意味では笑えないと思うんです。だけどとても温かみがある。
 それはなぜなんだろうと思って自分なりに解釈してみたんですが、きっと彼は一度人間というものに絶望していて、意地汚いところや、見せたくない部分や誤魔化したくなる部分なんかをちゃんと見抜いていて、それでもその上でそんな人間を受け入れてやろう、愛してやろうという強い意志があるんじゃないかと、勝手に思ってみたわけです。だから悲劇ではなく、ちゃんとコメディーとして観ることができるし、かつアハハでは終われない、何かしこりのようなものを感ずるのではないかと、まぁ思ったわけで、本人に「違うよ」と言われればそれまでですが、僕の方はと言えば勝手にそう解釈して勝手に彼を尊敬しているわけです。

 突き詰めていけば何にせよ、特に役者なんかはそうですが、人間を磨いていかねばならないのだなぁと思います。当然のことを言っているようですが、そう言っている自分にしても、きっとそのことをもっと後になって実感する時が訪れるだろうと思っています。

3.最近小説を書いてます。

 一応目標としては卒業までに書き終わりたいんですが、色々忙しくなりそうなんでなんとも…別に書いたからと言ってどうするというわけではないんですが、人生の節目節目に小説やら戯曲を書いてきたきらいがあるので、今回も自然とまぁ書いてます。

 僕は若い頃の文章は書くべきだし残しておくべきだと思っているので、消したり捨てたり加筆したりということはあまりしないことにしています。単に出来ないんですが。この間も戯曲を書き直そうと思ったら、最終的に全く違うもう一つの話になっていました。
 今思いつくこととか今書くものって今しか抱けないものだと思うし、以前考えたアイディアに驚くこともあるわけで、「俺よくこんなこと考えたな」と思うことが、皆さんもよくあると思うんですが、僕にもあるんです。だから、未熟な頃の戯言と思って見くびるのは間違いだと思っています。

4.習い事に興味がある。

 今は茶道か華道をやってみたいと思ってますが、お前にそんな暇はあるのか、いや、暇はあっても財力とか気力はどうだと言われると、途端に答えに窮します。堪忍してください。でも興味はあるんです。お茶とか、本当にやってみたいです。ピアノとか、本当はやってみたかったんです。やってみたいんです。言うだけならタダです。

5.映画も観たいし買い物もしたいし、美術館にも行きたいんだ、俺は。

 行けばいいんです。
 で、映画は何が面白いのかな~なんてちょっと探ってみると、本当に、恋愛映画が多いですね。二十代の人相の悪い男が一人で観に行ったら、やっぱりひかれるんでしょうか?白い目で見られた

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