どうも、須貝です。
monophonic orchestra 3rd『浮遊』、無事終えました。いやぁ、リーディングも含めると長い現場でしたが、本番はあっという間でしたね。
今回はわりと過密なスケジュールの中ねじ込むように公演を敢行しましたけど、やって良かった。このユニットを、ライフワークとしてやっていく自信がついたし、やっていってもいいと自分的に正式にゴーサインを出せた気がします。
個人的に、ちょっと色々あった時期で、この作品にそれがたくさん表れていて、いいことではないかもしれないけど、そのおかげで救われました。この作品があって良かった。それに寄り添ってくれたキャストの3人がいてくれて良かった。と、思います。
その内、monophonic orchestraからお知らせがあると思いますので、お楽しみに。
さて、今日は『浮遊』を終えたので、お気に入りの台詞をご紹介して、この公演を正式に終わりにしたいと思います。リーディング公演『富裕』の作品紹介もすげー中途半端に終わってしまいましたしね。脚本、ウェブ上で売れるようにしたいなぁ。
今回のお芝居は3人芝居だったので、それぞれの一番好きな台詞をご紹介します。これ、関わっていた人と観た人以外は楽しめないかもしれないけどね。()内は演者の名前です。
・天児由佳…(安川まり)
『だから何?…好きにやんなよ。』
・樋口綾子…(伊佐千明)
『別に肉体関係もないし。…やってみる?…私たちの関係をはっきりさせるために。一度くらいさ。』
・佐東優一…(大石憲)
『…変じゃないよ。』
まぁ何のことやらさっぱりでしょうね。いいんです別に。そうやってもやもやしといて下さい。
もちろん他にもいっぱいあるんですけど、物語的に好きな台詞というよりは、それぞれのキャラクターを最もよく表しているなと思う言葉を選びました。
女性に関しては、強くドライな女性が好きで、そういう意味ではあまりガーリーな子は僕の本に出てきません。女性の好みの問題ですかね。でもそういう人がたまに折れたり悩んだり挫けたり涙を流したり、そういう所にグッと来るんです。
男性に関しては圧倒的に不器用な奴が好きで、よく出てきます。自分の優しさに対してコンプレックスを持っているような、ぐるぐる考えて結局どこにも向かえないような男が好きです。しっかりしろよ、と。あまり男性の支持は得られないかもしれないですね。
今回のこのお話は、原案と大まかな脚本は元々あったにしろ、今回のこのメンバー、この時期の僕自身というタイミングでしか出来なかったものだろうと思います。おかげで強力な本を書くことが出来ました。再演に耐えうる骨子を持っていると思います。
でも、再演する時はまたきっと書き直すでしょう。
そうやって鉄を鍛えるように、一度で完成させられるような天才ではないので、鍛えて鍛えて、皆の力を借りて、とにかくいいものを、作っていきたいもんです。
演ずることは今の自分の生き様で、最も「今」な自分を舞台上に現在進行形で燃やしとく作業なわけで。
書くことは今の自分の集大成で、この世界に俺を、消えないように刻み付けるわけで。
どちらにしろ俺はこの世界に闘いを挑んでいるわけです。負けてやるほどお人好しではないのです、俺は。
色々振り切って、もっと純粋に、濃く深く、紡いでいきたい。と思います。
次回monophonic orchestraはおそらく来年、2013年に、『1年は12ヶ月,365日』という二人芝居をやる予定です。僕と誰か女優さんでやる予定。乞うご期待。