フランス旅行記・その1


どうも、須貝です。

だいぶ久しぶりの更新ですいません。長い旅程を終えまして、5日の土曜に日本へ帰って参りました。いやー、マジフランス最高でしたわ!!

と、いうわけで、言いたいことはたくさんあっててんやわんやなんですが、全て言い尽くそうと思うと非常に長くなってしまうので、かいつまんで思い出を語っていこうかなと思っています。全六回くらいのシリーズで(充分長い)。

さて、今日はその一回目です。そういえばなぜ僕がフランスへ行くことになったのか、その経緯を話していませんでしたね。

そもそも僕はただ観光をしにフランスへ行ったわけではなくて、お芝居をしに行ったのでした。フランシュ=コンテ国際学生演劇祭という演劇祭が毎年行われているらしくて(?)それに参加しに行ったのです。主催は(?)フランシュ=コンテ大学というフランスの大学で、場所はブザンソンというフランスの地方都市でした。

えー、(?)が多いのは正直自分自身よく分かっていない部分が多くて(終わった今でも)、なんか間違えていたり情報が錯綜していたりしてたぶん正しくはないんですが、まぁ皆さん的には須貝が芝居をしにフランスへ行った、ということだけ分かっていただければ…。

で、僕に話を持ちかけてくれたのはてあとろの先輩の岡部さん。二人でビリヤードやりながらゆるゆると詳しいことを話していたりしたんですが、結局二人とも現地に着くまで知らないことばかりという、いかにもゆるゆる王国、フランスです。

さらに今回フランスでやってきたお芝居は、二人芝居です。これまたてあとろの後輩、清水が、この話を持ちかけたところほぼ二つ返事で承諾してくれたもんで、一気にテンション上がって芝居作り。年頃の女子のくせに驚くべきフットワークです。脚本は僕と岡部さん、演出は岡部さんで、僕と清水が出演、夫婦役で二人芝居という熱い企画をフランスへ輸出(個人的には、一人芝居と三人芝居はやったことがあったんですが、二人芝居は初でした)。全編日本語で字幕なし。大和魂のみで勝負です。

今回は、原作のある作品を是非上演しようと岡部さんと二人で話していて、土台に選ばれたのが、志賀直哉の『雨蛙』という短編でした。たぶん『城之崎にて』が入っている短編集にはほとんど収められていると思うので、持っていらっしゃる方は一読してみて下さい。
いつかこのブログで実際の上演台本と共に詳しく紹介したいんですが、とりあえず割愛いたします。この『雨蛙』という作品を戯曲化した、『45冊の小説と2冊の戯曲集』という作品を上演してきました。

『45冊の小説と2冊の戯曲集』というのは、原作の最後で主人公が本を焼き捨てるシーンがあるのですが、そこにある記述からほぼそのまま拝借しました。
が、二人とも全く気付かずに天然ボケていたのですが、これ、本当は『四、五冊の小説~』というのが正しい解釈で、昔の文章って「二、三年」を「二三年」って表記しますよね?それを二人とも間違ってしまって、そのままタイトルになったのでした。まぁ響きがいいんで、間違ってるけど採用となったのでした。

とりあえず、作品の話はまたの機会に譲って(残念ですが、このペースだといつまで経ってもフランスに行けないので)、今回の旅行、実は僕らだけではなく、もう一つ、日本から別のカンパニーが参加していました。その名も柿喰う客。今最も勢いがあり、僕が大好きな集団でございます。

柿喰う客の劇団員、仲良し六名と共に旅行、海外に行くのにこれほど心強い連中がいるでしょうか(実際助かった)。うきうきです。
しかも彼らは新作を引っさげて行くというから、それを現地で生で観られる僕らはかなりプレミア会員な気分。ファンの皆さん、すいません。

初海外、初二人芝居、初飛行機、初成田、もう色々綯い交ぜになって、とりあえずテンションばかりが高度に先行して急上昇。うっひょーい!!荷造りおわんねー!!まだセリフ入ってねー(自分で書いたくせに)!!

なんて不安も大きかったんですが、楽しみに思う気持ちが大きすぎて雲散霧消。待ってろ、フランス!!心配なのは天気だけ(雨男)!!

と、いうわけで、次回は怒涛の飛行機十一時間と、ヨーロッパ上陸に関して書き連ねます。

~つづく~

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