評価。

どうも、須貝です。

お芝居をしていると、お褒めの言葉をいただいたり、それが良い人の役だったりすると「温かい人間性が滲み出ていますね」などと言っていただいたりすることが稀にあります。嬉しいっすね。しかし、個人的には、別にそんな大した人間じゃないんだけど、などと、いただく評価とのギャップでもやもやします。暴言を吐いたり冷たい態度を取ったり失礼なことを言ったり平気でしますけど、と。

でもまぁよくよく考えてみると、自分の自分に対する評価というものも、あくまで自分という一人の人間の評価でしかない。自分は自分に詳しいですが、だからといって絶対に正しいとは限らない。お褒め頂くのもある個人の感想。僕自身が僕に対して思うことも、ある個人の感想。さらに言えば、僕に対する厳しい評価や悪感情も、ある個人の感想。だから他人だろうが自分だろうがそれが世界全体の意見のように感じて、いちいち気を揉む必要もないなぁと、思いました。

他人の高評価、他人の低評価、自分に対する評価、それら全てを同列に、同じ地平の上に置いて吟味出来るのが、客観性なのだろうなと思います。その上で下す判断、立ち昇ってくる意見や主張というものが、本当に自分の物として、個性や主義として信用出来るものだと感じます。

自分を褒めることも出来るし叱ることも出来る人は、懐が深いなぁと思います。そのどちらかだけではバランスがね、悪いですからね。

そんなことを思った本番四日目でした。

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