確率論。

どうも、須貝です。

明日よりついに、『確率論』が始まります。

この作品に挑んだ約一ヶ月のことを、思います。
「挑んだ」という感覚がやはり強い。

稽古中に何度も僕は、「やってみよう」、「トライしよう」と心がけて声にしました。
この作品はそうやって取り組むべきだと思ったからです。

僕の好きな言葉に、「guess, try, and hope.」というものがあります。
推し測り、挑み、そして望む。
これほど簡潔に物事に向き合うための心構えを言い表した言葉もないと、
僕は思っています。

不安の中を進み、考え、疑い、予想し、
試し、挑み、取り組み、
期待し、信じ、望み、待つ。

分からないことに向かうことはいつも、常に、絶対的に恐ろしい。
なぜならそれを経験したこともなく、答えもなく、時には指針もないからです。

今まで自分が得た答えらしい答えをあてがってみて、
どうやらそれでも大丈夫そうだからそれでいってみようというやり方は、
安定しているようで実は不安定、正しいようで実は間違っている。
なぜならそれは本当の答えと向き合っていないからです。
分からないということに向き合っていないからです。

役者に必要な能力は何かと聞かれれば、僕は集中力と想像力だと答えるでしょう。
役者に必要な資質は何かと聞かれれば、僕は勇気と諦めの悪さだと答えるでしょう。

歳の数だけの年月を掛けて磨き上げた自分を、
簡単に捨てられる人間は滅多にいません。
というか、いないでしょう。
それでも時にはそれを捨てなければ、「分からない」には向かえない。
それを捨てられる人は、結局、
自分を究極的に信じている人なんじゃないだろうかと僕は思います。
必ず自分に返ってくると、「分からない」を克服できると信じているからこそ、
自分を捨てることが出来る。

僕は自分を捨ててみたい。
前に進むために。

「guess」と「try」の段階を終え、今僕は望む。望みます。

劇場にて、お待ちしております。

岡田あがさ×須貝英二人芝居
『確率論』
2011.6/21(火) ~ 2011.6/26(日)

脚本 三宅 伸行
演出 倉本朋幸

○CAST
岡田 あがさ
須貝 英 (箱庭円舞曲/monophonic orchestra)

○PLACE
SPACE雑遊

地下鉄都営新宿線・新宿三丁目駅C5出口目の前
東京都新宿区新宿3-8-8新宿O・TビルB1F
URL:http://www.zatsuyu.com
TEL:090-8846-5379

○TIME TABLE

6/21(火) 19:30(%)
6/22(水) 19:30
6/23(木) 14:30/19:30
6/24(金) 14:30/19:30
6/25(土) 14:30/19:30
6/26(日) 12:30/17:30

%=初日割引 前売・当日共に2,500円
※開場は開演の30分前、受付および当日券の販売は開演の60分前になります。
※座席数に限りがございますのでご予約の上お早めにご来場下さい。

○TICKET
前売・当日 2,800円(全席自由)

初日割引 前売・当日 2,500円
ペア割引 前売・当日 5,000円(2名様限定)
通し券 5,000円(要予約)
※通し券は翌週SPACE雑遊で行われる、コロブチカ『2』のチケットとセットで販売されるチケットです。

○予約
1)予約フォームから
下記URLよりご予約いただけます。
http://ticket.corich.jp/apply/27637/251/

2)メールから
1.お名前 2.ご観劇日時 3.枚数 4.ご連絡先
をご明記の上、以下のアドレスにご送信下さい。
kakuritsuron@gmail.com
折り返しの連絡をもってご予約完了とさせて頂きます。

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