驚きのデザイン・2

この間の話なんですが、東京タワーに行って来まして。全然関係ない用事で虎ノ門に行ったんですが、しばらく歩いてて東京タワーを見てしまいまして。なんか無性に行ってみたくなったわけです。

皆さん、東京に住んでる方もそうじゃない方も、一度は行ったことがあるのでは、と思われる東京タワー、実はわたくし、初めて行ったのが二十歳の時。それまでにも足元くらいには行ったことあったんですが、どうも入る勇気がなかったり、遅い時間でもう空いてなかったりと縁がなかったんですね~。

というか一時期、厭東京状態にありまして、特に高校の頃なんかそんな所行って何の意味があるんだくらいに思ってまして、東京ディズニーランドに行ったのも十九歳のときが初めてだった始末で、要はなんかひねくれた田舎もの根性みたいなもんだったんだと思うんですよ。

が、行ってみるとまたいいもんだったんですよね。初めて行ったのが夜の東京タワーで、しかも雨が降ってたのでかなりイレギュラーな東京タワーだったと思うんですけど、それがまたよくて。この間は昼、しかもかなり天気がいい時に行ったんで、また景色も違ってそれはそれでよかったです。

で、あの東京タワー、結構いいデザインしてます。あの形とか色はそうある必要からああなってるわけですが(色は航空機と衝突しないためにオレンジと白)、機能美ってやつなんでしょうかね。街並みに映えるのはもとより、人工物のクセにやたら木々とマッチしたりします。お昼時に行ったんで芝公園には昼休みのサラリーマンの皆さんがたくさんいたんですが、その風景とすらマッチしていやがりました。侮れませんね。

○東京タワーの気になることども

1.最近お土産で青い東京タワーの模型が売っている。

・最近でもないのでしょうか。というか結構有名かもしれないんですが、この前初めて実物を見ました。青いとなんだかモダンデザインなお家にあってもおかしくないけど、あったらやっぱりおかしい感じのオブジェになってましたね。

・ライトアップも可。赤い通常のタワーの模型と二つで買うことを勧めてる辺り、商売上手ですな。

2.東京タワーは鉄骨の量が少なくてすごいらしい。

・エッフェル塔とよく比較される東京タワーですが、高さはエッフェル搭より高いのに、使用している鉄の量とかが半分くらいとかなんとか(曖昧)、とにかくすごいらしいです。

・ちなみに333mあるのは実際に関東圏に電波を送るのに必要な高さだったそうで、昭和33年と一致したのは偶然なんだとか。

・さらにちなみに東京タワーのペンキの塗り替えには約八億円かかるそうな。

3.ノッポン兄弟

・平成十年から東京タワーの新キャラになったノッポン兄弟。青が兄で赤が弟。ノッポン兄とノッポン弟というのが名前のようだが、せめて何か別の名前を与えてやってもよかったのではと思います。戸愚呂兄弟じゃないんだから。

・二人は双子で、身長は2m23cm。相当高いが、これは二人の生年月日、つまり東京タワーの誕生日である12月23日にあやかったもののようだ。しかし子供が親しみを覚えるには、やはりちょっと高い気がする。

・ちなみに兄は「クールで無口なシャイボーイ」、弟の方は「明朗活発ながら、寂しがり屋の一面も」という性格設定のようで、さすが東京のシンボル、現代人の心の闇までしっかり反映されています。

・二人の目標は「ゆるキャラ界のトップスター」。そういった点でキッコロ・モリゾーとはいい勝負かもしれないが、山形国体のマスコット、「たいきくん」には到底敵わないだろう(誰も知らないだろうが、山形の生ける伝説。ミシュランの白いモコモコの奴のパクリ的なキャラクターである)。

4.フットタウンの屋上

・ある意味最も東京らしくないというか、一気にデパートの屋上遊園地感が増すのがここ、フットタウンの屋上です。昼休みに孤独な大人が逃げ込むようななんとも寂しげな空間。辛すぎます。

・フットタウンはご存知の通り1F~4F、そして屋上の部分なわけで、かの有名な蝋人形館とかギネスワールドレコードミュージアムとかあるとこですね。実はどこにも行ったことないんですが、一度行ってみたいです。

・で、屋上の話に戻るんですが、あの辺りの乗り物とか、地元の遊園地にあったりしたショボい感じの乗り物で、なんか心の奥の、本当に自ら進んでは開けない部分というか、そういう意味でノスタルジックにかなり深い部分をえぐられるというか、子供の頃ってなんでこういう乗り物で楽しめたんだろう、とか思ってしまうわけで、親子連れがぽつねんと乗ってたりして、「僕、機関車トーマス!」とかの声が虚しく響き渡る度に、あぁ、俺何やってるんだろ?とかなぜか思ってしまうんです。リニューアルしても残ってて本当によかったと思います。

未だにデートコースとして健在な東京タワー。少なくとも後百年は現役でいて欲しいなぁ。そんでサリー被った人と修学旅行の生徒と親子連れとカップルが混在するような、そんな異質な場所であり続けて欲しいですね。

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