いやー、まさかまさかの第二回、今回は『クッキング・パパ』だ!
その二.『クッキングパパ』
・僕たちの世代では前に書いた『美味しんぼ』と同様アニメから入った人の方が多いのでは。漫画の方は現在も週刊モーニングで連載しているはず。
・クッキングパパと言えばもちろん玄田哲章先生である。誰が何と言おうが玄田哲章先生である。その当時の我々子供たちとしては、「『コマンドー』であんな逞しいシュワちゃんの声をやっていた人がこんなマイホームパパかつ普通のサラリーマンの声までやるなんて!!」と度肝を抜かれ、思わず失禁したものである。
・あ、調べてみたら主人公荒岩一味の息子、まことの声が高山みなみさんである。コナンである。へ~…あ!よく見たらまことの妹・みゆきの声も高山さんだ!えぇ!?兄妹だからって同じ声!?安直過ぎるがそれを演じきったあんたも凄い!!
・クッキングパパって連載が始まったのが1984年でなんと私と同い年。その頃って例えば今みたいに「主夫」なんて言葉もあまり市民権得てなくて、今だって料理出来る男の人ってたくさんいるわけじゃないのに、料理人とかでもなくて、料理対決とかがあるわけでもない普通の家庭を舞台にしたのが凄いと思います。
・主人公の荒岩さんは主夫ではない。仕事もバリバリにこなし、家事もこなし、人望も厚く子供の面倒もよく見る。正に尊敬すべき男、いや漢である。
・アニメのオープニングテーマはよく替え歌をして兄弟で歌っていました。懐かしいですね。名曲、「ハッピーハッピーダンス」です。この曲さえ流れれば我が家は問答なしに大爆笑。まさに「箸が転んでも笑う」年頃だったわけですが、平和な時代の一ページですね。
○クッキングパパの革新性
・料理対決がない。
→誰かが勝ったり負けたりしない。少年誌とは違う、正に大人の渋みである。
・荒岩さんのあごはシャクれている。
→これも少年誌では絶対に有り得ない。しかしシャクれていようが体躯がデカかろうが彼の人柄が我々を惹き付けるのである。
・ヒロインが眼鏡っ子。
→荒岩さんの奥さん、虹子さんは極度の近眼。眼鏡をかけていないとほとんど何も見えないくらいだったのだが、二十二年も前にメガネっこブームを予見していたわけである。恐るべし、うえやまとち先生。
・各回必ずレシピが付いている。
→『美味しんぼ』の料理は実際に作ったらあまりおいしくないという都市伝説が存在するが、『クッキングパパ』に関しては確実に旨いはずである。なぜなら必ず毎回1ページ分に収められたレシピが付いているのだ!!これ、本にしてまとめたら絶対売れるのに、と思ったら普通にありましたね。何冊も出てました。
・さらにアニメでは実写付きで料理を紹介。
→ここまでやってしまうと三分クッキングも形無しである。「今晩のうまかもん」というコーナーでしたが、実際に作りはしなくても子供心にキラキラした目で見ていたものです。
・舞台が東京ではない。
→大体関東圏にマンガの舞台というのは集中しがち。「島耕作」シリーズは海外に行きますがそれは置いておいて、クッキングパパの舞台は博多。その影響で当時一番行きたい場所は断然博多に。海の幸も山の幸も楽しめる最高の所なんだろうなぁ、きっと。この時から首都移転計画も先取りしていた(?)うえやまとち先生に再度乾杯。
・料理の出来る夫とグータラ嫁という構図。
→ここまで革命的だと『料理漫画界のAKIRA』と言わざるを得ない。
○印象に残ったあの回
・ダメ社員田中が憧れの先輩、夢子さんと結婚する。
→何やかんやで田中の世話ばかり焼いていた夢子さん。田中君が夢子さんのアパートに行った時停電になって、思わず縋り付いた夢子さんに田中君が思い切って告白、めでたくゴールイン(確か)。
…え!?結婚ってこんなに簡単!?これでいいの!?と子供ながらに唐突さが印象に残ったこの回でしたが、漫画だと割合とこの辺りの細やかな恋愛模様が描かれていたんですね、ちゃんと。とにかく印象に残っています。
この後、「好きな女の子と家にいる時に停電になればうまくいくぞ!!」と安直に信じきっていますが、未だにそんなおいしいシチュエーションには巡り合った事がありません。
・荒岩主任、買ってきたマツタケをこっそり捨てる。
→家族のために奮発して行きつけの八百屋さんでマツタケを買う荒岩さん。しかし、家に帰るとそれよりも身振りもずっと立派なマツタケが!!実はそれ、虹子さんが知人にもらったのだった。自分の買ってきた小さなマツタケを恥ずかしく思い、こっそり捨てる荒岩さん。切ない…。
しかし、ゴミ箱に捨てられたマツタケを見つけて荒岩さんの気遣いを知る虹子さん。捨ててあったマツタケを拾って、「これも食べようね」…!詳しい話はすっかり忘れてしまったが、なんていい話なんだ!これぞ夫婦のあるべき姿だ!捨てられていたのに汚いなんて言うなよ!そこのお前!!
…さて、また熱く語ってしまいましたが、DVDでまたアニメ観たくなってきたなぁ。「趣味が料理」と言い切る日も遠くないはず。…いや、遠い…。
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うち、かなりあるよ漫画。
73巻ぐらいまでなら……。
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だいぶあるじゃないですか!
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私は福岡県人、博多駅から電車で1時間くらいの所に住んでいます。
アニメは知らないのですが、本は全部読んでいます。
でも玄田哲章さんって、ドカベンの岩鬼の声もしていました。一味と岩鬼って、なんとなく似てませんか?「や~まだ!」って怒鳴ったら似てそう。
クッキングパパにはヒーローや悪役がいない。最後は丸く収まるものです。人をけなしたりは一切しませんね。
ローカル話って、意外と少ないと思います。モーニングなら「ひまわりっ」で宮崎ローカルです。
でも地元の話や文化が出てくるとうれしいです。
最近は虹子もそれなりに物事ができるようにはなりましたし、長男・誠は沖縄の琉国大学1年生です。