サイバー。


どうも、須貝です。

昨日、東京都現代美術館で開催中の『サイバーアーツジャパン―アルスエレクトロニカの30年』を観てきました。

いやぁ、面白かった~。22日(月・祝)までで終わってしまうんですが、百聞は一見に如かず。実際に観て触れてみなければ分かりますまい。お時間ある方は是非行ってみて下さい。観覧料も1,000円とお得。同時開催中の『MOTアニュアル2010:装飾』とセットでも1,500円。安いぞ。

アルスエレクトロニカとは、「1979年にドナウ河畔のオーストリア・リンツ市で創始された、世界最大の電子芸術フェスティバル」だそうで、今回はその受賞者の作品や過去参加作品、この30年の作品資料や映像などが展示されています。

特に面白かった展示を挙げると、まずはファンキー町工場楽器職人な明和電気さん。製作された代表的な楽器が展示されています。指パッチンに反応して木魚が叩かれる「パチモク」や、無数のスイッチが並んだ「コイビート」など、我々の常識がどこかへ吹っ飛んでいく謎の楽器たち。目の当たりにすると何が何やらさっぱり分からなくなります。

児玉幸子さんの、磁性流体を使った作品。らせん状に溝の彫られた円錐の物体を、磁性流体(磁気を帯びた液状の物質?らしいです)が不可思議な形を成しながら上っていく。オブジェとして家にあったら三時間くらい楽しめそうな不思議な作品でした。

また、美術館内の二酸化炭素濃度によって作品の混み具合や関心の度合いを測る試みだとか、歴代の受賞作品を系統分けした表なんだけど、それ自体がアートになっているものだとか、天井から吊り下げられた巨大なビニール製の人形だとか。変な物ばっかり。

スイッチに触れると葉っぱが吹き出される、巨大な花瓶のようなオブジェもあって。この葉っぱの表裏には開いた目と閉じた目の絵が描かれているんですね。だからヒラヒラと舞い落ちる様を見ていると、目が閉じたり開いたりしているように見える。これも凄かった。

まぁちょっとここでは紹介しきれないくらい面白なものたちがたくさん展示されておりました。

同時開催中の「装飾」の方も行って来たんですけど、展示室の床一面に塩を盛って装飾が施されているものや(くしゃみも出来ない)、天井にまで届く巨大な紙に細かな装飾が施されている作品など、こちらもすげーものが展示されておりました。

さらに今はエントランスに巨大な武蔵が。「バガボンド」の井上雄彦先生が描いた巨大な絵が展示されてます。これを観るだけでも行く価値がありますぞい。

近くに木場公園もあるしね。今週のお休みはお弁当持って、ピクニックがてらサイバーしに行くのはいかがでしょう。

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