未読日記。


どうも、須貝です。

地道に続けてきたこのブログも、2010年5月23日でちょうど丸五年。六年目へと突入致します。すげーな。演劇以外でこんなに続いてるのこれだけだわ。

しかも。

あと25記事で500記事となります。大体月に8~10記事更新してるから、ちょうど5月23日が500回目の投稿になると面白いなと思いつつ、そんなにうまいこと計れるのかと自分を疑問視。

ま、あんまり考えずにやろうっと。

さて、最近たくさん本を買ってます。しかし、読むペースの方はあまり速くないので、どんどん溜まっていきます。しかも人に借りたりします。さらに溜まっていきます。読書用に一週間くらい欲しいんですね。

そんな溜まっている本たちを、まだ読んでもいないのにご紹介するという企画。読み終わった後「期待通り面白かった!!」となるか、「そうでもなかった…」となるか、「全然期待してなかったけどすげー面白かった」となるか分からない、そんなふわっふわな状態でのご紹介です。

ちなみにこの間『ラブリー・ボーン』を観て来ました。期待してたけど…、でした。あくまで個人の感想です。

○未読日記

・『火星年代記』 レイ・ブラッドベリ著

…『華氏四五一度』の著者、レイ・ブラッドベリの代表作。こちらは以前reset-Nという劇団が上演していたのを観たのが最初。それでブラッドベリに興味を持ったのですが、原作の方は読んでいませんでした。

…SFも実は読んでます。こないだたけさんにもらった星新一氏のショートショートはすげー面白かった。『午後の恐竜』という本です。こんどフィリップ・K・ディックとかも読んでみたい。

・『櫂(かい)』 宮尾登美子著

…とにかく『蔵』が好きで、なぜ上中下巻で書いてくれなかったのかと、それだけが残念だったのですが(下巻の巻末に、その後の主人公の死までが簡単に紹介されている。内容的には一巻分)、この『櫂』はどうやら三部作らしい。ブックオフで購入。

…日本の女性作家は凄いと僕は思っている。なぜか文章の裏側に「執念」を感じるのです。それがとても美しいような気がする。

・『わが闘争』 アドルフ・ヒトラー著

…これは以前、ヒトラーをモチーフにした作品を書こうと思って買った本。が、未読。どんな内容なんだろう、これ。ずーっと自慢話だったら嫌だな。

・『日本美術の歴史』 辻惟雄著

…大学卒業後、今になって「あの時もっと勉強しておけばよかった」と本気で後悔している自分。そんな思いで一年くらい前に買った本です。

…とにかく総括的に勉強し直そうという意識の表れなんですけど、なにせ分厚い。読み始めるのにも気力が要ります。

・『生きて、語り伝える』 G・ガルシア=マルケス著

…僕が尊敬する、いや、敬服する、いや、畏怖する作家の、自伝。兄に借りました。

…彼の文学の後ろ側には、濃い血の匂いがする。彼の目がいかに養われたのか、彼はその目で世界をどう見ているのか、彼はいかにして語り部となったのか。今読んだら生き方が変わるかもしれない。早く読みたい。

・『密教の本~驚くべき秘儀・修法の世界~』

…下北沢の古本屋さんでジャケ買い。仏教美術好きです。

…パラパラめくってみると、印の結び方が写真で分かりやすく紹介されている。うーん…。

・『くまのパディントン』 M・ボンド作/松岡享子訳

…懐かしいですよね。こちらも古本屋さんで思わず買ってしまいました。

…なんかうろ覚えだけど、マーマレード食べてなかったっけ?それがすげー美味しそうなんだなぁ。

・『「無限」に魅入られた天才数学者たち』 アミール・D・アクゼル著/青木薫訳

…これも兄に借りました。『フェルマーの最終定理』以来、こういう数学モノに興味が湧き始めてきました。全っ然分かんないけどね。

…が、訳者の青木薫氏は『フェルマーの最終定理』も訳した方。「この人の訳は間違いない」と兄も言っていましたが、きっと数学全然出来ない人でも楽しめる本なんでしょう。

・『間取りの手帖』 佐藤和歌子著

…こちらは箱庭の古川さんに借りた、変な間取りをひたすら集めた本。コメントが面白い。

…ちなみに今回の箱庭の資料として借りましたが、紹介されている間取りが面白過ぎて、あまり参考にならなそうな予感。でも読もう。

・『ホテル・ニューハンプシャー(下)』 J・アーヴィング著

…こちらは現在読書中の本。上巻を読んだ時点で物凄く面白くて、やらなきゃならないこともほっぽりがちに読んでしまいます。よくないな。

…J・アーヴィングの『未亡人の一年』を原作とした『ドア・イン・ザ・フロア』という映画がとても良いので、気になった方にはおススメします。観た後にやるせなくなる、本当にいい映画です。

読書において、必ずしも速く多く読むことは重要じゃないと思っています。素晴らしいフレーズに行き当たると、一日中そのページから進まないこともよくあります。

最後に、『ホテル・ニューハンプシャー』の一節をご紹介します。前後の話が分からないとあれなんですが。

「あんた、知ってるかい。誰かがあんたの体にさわっても、あんたがさわられたくないと思ってたんなら、本当はそれはさわられたんでも何でもないんだぜ―おれのいうことはうそじゃない。そういうときにさわっても、やつらがさわったのはあんたじゃない。やつらは実際にはあんたをものにしちゃいないんだよ。あんたは相変わらず自分をあんたのなかにちゃんと持ってるんだ。誰もあんたには指一本触れなかったんだ―本当の意味ではな。あんたは本当にいい子だ。おれの言うこと、信じられるかい。あんた自身はいまだにあんたのなかにちゃんとあるんだ。それが信じられるかい?」

―新潮文庫刊『ホテル・ニューハンプシャー(上)』より。中野圭二訳―

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