どうも、須貝です。
昨日渋谷の鉄板焼き屋さんに行った時のこと。エレベーターの階数ボタンの上を見てみたら…。
こちら。ん…?
何を言ってるんだこいつは。
こんな怪しげな会社に確認された所で、安全な気は全くしない。しかも二十年前…。
何度見てみても、口に出して言ってみても、この会社の目的が分からない。
日本のアンダーグラウンド社?
うーん…。
マジで何を言ってるんだこいつは?
エレベーターにしろビルにしろ、安全を確認する会社とは到底思えない。なぜならアンダーグラウンドとは危険の代名詞みたいなもんだからだ。しかも「日本の」って…。
しかもこのビルに地下はない。アンダーグラウンドも何もあったもんじゃない。
考えれば考えるほど訳が分からなくなるので、話を先に進めましょう。
この間兄に借りて、『狼たちの午後』という映画を観た。前から観たいと思っていた映画だったが、相当面白かった。
なんというか、当時の時代背景だったりとかマイノリティ(ゲイや黒人、その他人種への差別など)への意識だったりとか、そういったことを踏まえて観るとさらに面白いのかもしれないと思ったが、この映画の根っこにあるものはもっと、人間の無垢な残酷さのようなものなのかもしれないと思った。
群集、というか、無名の登場人物たちの演出の仕方が非常に巧みである。主人公としてのアル・パチーノの存在感が強力なため、より引き立つのが、この脇役、もっと言えばエキストラたちの残酷さと希薄さである。最後にはバリバリの主人公であったはずのアル・パチーノまで、「あれ、こいつこんな顔だっけ?」とまで思わされてしまうような、不思議な映画だった。
言ってしまえば、無関係なことに人はとことん無関係になれるのである。誰かの悲劇は誰かにとってのエンターテイメントであり喜劇でしかないという、人間が本能的に持っている関係性の希薄さ、同種意識のなさが、描かれているような気がする。
さらに今日はポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』を観た。これも非常に面白かった。素晴らしい映画である。
刑事たちが文字通りの迷宮にはまり込んでいく様が、胸をぐいぐいと締め付ける。観るものに「快」、「不快」を感じさせられる作品は、やっぱり凄いと思う。
まだちゃんと感想を整理しきれていないので、もしかしたらまた別の機会に書くかもしれません。同監督の初長編作品、『ほえる犬は噛まない』もすごく好きな映画なので、もう一回観ようかなと思った。