空っぽ。

どうも、須貝です。

空っぽになりたい。僕の中から僕を追い出したい。

何もないがんらどうの何がしかになりたい。
僕が何を思っているかとか何を考えているかとか何を感じているかとか、全て放り出したい。
物語のためだけに自分を存在させたい。
外から与えられる全てをただ受け入れて、ただ反映させる物体になりたい。

僕の個性なんてどうだっていい。誰もそんなことに興味はない。
しつこくぶくぶくと湧き上がってくる僕を取り去ってしまいたい。

もう僕をこれ以上邪魔しないで欲しい。苦しめないで欲しい。
いつだって僕の足を引っ張るのは僕だ。

何もないつまらない男のくせに、それを突きつけられると途端に下手くそな自己主張を始める。
空っぽなくせに空っぽにすらなれない。うんざりだ。

空っぽになりたい。

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