穴の開いたあの箱の話。

最近、テレビの情報を鵜呑みにするようになってきた(芸能情報など)須貝です。

ニュースなんかももちろん見るんですが、圧倒的に見ているのはバラエティ番組。ドラマなんかはほとんど見ません。この一つ前の話もCMの話でしたが、テレビは家に帰った瞬間に点け、寝るまで基本的に点けっぱなしです。ちょっと前は点けっぱなしで寝てすらいましたが、さすがにそれはよくないと思い、しないようにしています。

で、そのバラエティでよく見かけるのが、皆さんよくご存知のあの箱。

前方のみが透明になっている立方体で、両脇に二つ(もしくは上部に一つ)、腕を入れるための穴が開いている、あの箱です。中にヌルヌル系やハサミを持ってる系の動物を入れて、触感で何が入っているか当てるゲームなどに使われます。

見ていると、芸人さんからアイドル、時に大物芸能人まで実に多くの人に使用されているあの箱ですが(仮にお触りボックスと名付けます)、昆虫やら爬虫類やら気持ちのよろしくないモノたちを入れるだけで満足してしまっていいのでしょうか?もっと可能性がなくはないか?お触りボックスを、果たしてあんな安っぽい恐怖(経験したことはないが)を呼び起こすだけのものに留めておいてしまっていいのだろうか!?いや、よくない(よく分からない使命感から)!

そこで、各界に様々なお触りボックスの用途を提案してみたいと思います。

○こんなもの入れてみました。

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?ホームランボール

・言わずもがな、ホームランボールである。野球少年であれば誰しも、選手の有名無名に関らず必ず持っていると言っても過言ではない(過言かもしれない)。
・サインなどを触って当てるのであるが、サインペンで書かれているであろうから、盲牌麻雀とは比べ物にならない難しさである。
・当てた人がそのボールを獲得できる、などのルールを付加した場合、皆が必死になるであろうことは請け合いである。

?お城のプラモ(完成品)

・これは普段バラエティを見慣れない、どちらかというと時代劇を好む模型マニアのお父さん方向けである。
・ドキドキしながら仲間の作った城のプラモの入ったお触りボックスに手を差し入れる者、見守る者、皆五十絡み。天守閣の先端に指先が触れた瞬間、驚いて腕を抜き出すお父さん。

「わぁ!なんだろう!?シャチホコかな?いや、屋根瓦かな?」(五十二歳)
「当ててみなよ!」(六十歳)
「白鷺城かな?あ、分かったぁ、江戸城でしょう?」(二人の息子は立派に就職、五十二歳)
「はずれー!」(五十六歳)
「えー、でも天守閣の先端の飾りはさ…あー、そっか、大阪城かぁ!」(しつこいようだが五十二歳)
「あったりー!!」(平均年齢五十七歳の男たち)
「もう一回触ってごらんよ!」(模型倶楽部建城会会長の柊さん)

・以上のような、およそ普段通りであれば決して見られないような白熱の会合を男たちに提供することすら可能なのである。

?おばあちゃんとの思い出

・さぁ、いよいよ難しくなってきた。思い出の品、というとおばあちゃんに作ってもらったお人形やセーターなどであるが、写真のようなものが入れられた場合、一気に難易度は増す。
・さらにおじいちゃんとの思い出などをフェイクで入れられた場合(おじいちゃんとおばあちゃんのお揃いの湯呑みなど)、いかにおばあちゃん子でも当てるのは至難の業と言えよう。
・加えて他人の入れ歯などを入れられた場合、気持ち悪い上に、どんなにおばあちゃん子であったとしても入れ歯の歯並びで判別できるわけなどないので、後は勘である。

?出生の秘密

・戸籍謄本のようなものであるが、はっきり言って分かるわけがない。
・大切なのは、当事者がものすごいヒント(「その中に入っているのは戸籍関係の書類よ!」など)を出されて正解した場合、ゲームの流れとか正解の興奮で出生の秘密をポロッと言ってもごまかせる可能性があるということである。

「も、もしかして戸籍謄本!?」
「せいかーい!!」
「こんなの分かるわけないよ~(笑)」
「よく当てたねー!そこに書いてあるんだけど、あなたは私たちの本当の子じゃないのよ!」
「そうなの?ねぇねぇ、次は父さんの番よ!」
「よーし、義理の父さんも頑張るぞ!!」

と、まぁこんな具合に…ならないだろう。

?気まずい空気

・もう何がなんだかよく分からない。というか何を入れればいいのか?という質問が寄せられるだろうが、例えば夫の浮気がばれた後の夫婦などを入れてみてはどうか?
・首だけを箱の中に入れて二人が向き合う形だが、その間抜けな見た目に関らず、抱えるものは家庭崩壊の危機である。
・これは箱の中がどうこうと言うよりも、スタジオ内のリアルにまずい、という空気を読んだ方が分かりやすいというものだが、知らぬは解答者のみ、箱の中でいかに無言の修羅場が繰り広げられているか、知る由もないのだ。
・しかし長時間こんなおかしな状況で向かい合っていれば、もしかしたら夫婦は和解するかもしれない。無言のうちに、若い頃二人でこうやって見つめあったりしたわね…なんて風に気恥ずかしくなったりするかもしれない。そうなればしめたものだ。
・結局正解できなかったとしても、夫婦は和解、スタジオも、「俺たちはやったぜ!」的な謎の達成感が生まれたりする。出演者も全員が感動の拍手、楽しめないのは解答者のみとなる。

長々と語ってきたが、結局はあのお触りボックス、一度でいいから体験してみたいと思っただけの話である(ぷっすまとかで)。

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