どうも、須貝です。
monophonic orchestra extra#2『富裕』&3rd『浮遊』のチケットは絶賛発売中です。ちなみにチケットはこちらからどうぞ。
extra#2『富裕』→http://ticket.corich.jp/apply/37881/
3rd『浮遊』→http://ticket.corich.jp/apply/37882/
公演詳細はこちらからどうぞ。→http://blog.goo.ne.jp/monophonicorchestra
なんだかんだと言ってもう初日まであと1週間!!大詰めですな~。
間が開いてしまいましたが、作品紹介その2です。
○『ファーファーファーファー,ファーラウェイ』
自分が書いたものの中で1、2を争うお気に入りのタイトルです。
僕は大抵タイトルを先に考えつくことが多いのですが、タイトルを思いついた瞬間に大体の内容とラストまで一気に決まったものって結構稀で、これはそんな稀な作品の内の一つ。なので確か書き上げるのに三日ほどしか掛からなかった気がします。
何かを書くことって、過去の自分の何かに決着を付ける作業だなと思っているところがあります。僕は演ずる時も自分から発してものを考える方なのですが、書くこともそうで、ほぼ必ず自分の体験を下地にしています。そこに誰かの話が乗っかったり完全な創作が乗っかったりしますけど、基盤がね。
これは僕が高校の頃の思い出をたくさん詰め込んだ話です。小中高大と学生時代を思い返した時に、一番楽しかったのが高校時代でした。大学の時も楽しかったけど、それは演劇をやってたからですからね。純粋な学生生活はあんまり送ってませんでした。このお話に出てくるイベントやら友達やら先生は、みな実在のモデルのあるものたちです。
大きく分けた時にこのお話は恋愛ものに分類されるのかもしれません。片想いの話。でももっと大きなテーマとして、「大人になっていくこと」といったようなものがあります。
15歳から30歳までの15年間を2人の男女を通して見ていく話なわけですが、書いて暫く経つ今読み返しても、当時のことにも今のことにも通ずることがあって、とても切ない気持ちになります。
人生のある時期を濃く過ごした人、というのは今までの人生の中でもたくさんいて、変わらず濃い人もいれば今は少し遠ざかってしまった人、大きく隔たってしまった人もいます。この、「ある時期を濃く過ごす」ということが、時期の長さは置いておいて、人生の中で大きな意味を持ったり人生自体を左右したりするものですが、このお話で扱っている時期も、登場人物の2人にとっては濃い、その後を決定付ける時期な訳です。そういう営みやもう戻らぬことどものことを考える時、僕はとても豊かな気持ちになります。時に少し切ない気持ちにもね、なります。
このお話に触れた時に、帰りの電車などで、そういった濃い時期やそれを過ごした人のことに思いを馳せて頂ければ、作った人間としてはとても幸せなことだと思います。
ちなみに演ずるのはこちらの2組。奇しくも付き合いの深い2人と新しくご一緒する2人というペアになっています。
○大石憲×斉藤麻衣子(東京オレンジ/劇団はんなりふるぼっこ)
11日19時/12日17時
○片桐はづき(箱庭円舞曲)×櫻井竜
10日19時/14日14時/15日18時
乞うご期待。