どうも、須貝です。
ついに大晦日ですね。2012年12月31日です。今年も終わっちゃいますねー。
というわけで、今年を振り返ってみましょう。まずは出演舞台を振り返ります。
○3月
・MEN’S NA-TION vol.01『誇らしげだが、空。』
…今年は珍しく1、2月に本番が入っていなかったんですが、2月から始まるこの公演の稽古を心待ちにしていたものでした。今までの僕が一緒にやってきた方々とはまた違ったフィールドの方々との共演。ほんっとうに楽しかった。男ばっかりでなんか男子校な感じだったなー。また同じメンバーで何かやりたいなー。得難い貴重な体験をたくさんさせて頂きました。多謝。
…東京でも大阪でも本当にたくさんの方に観て頂いたし、MCとかライブに参加とかハイタッチとか、今後あるかどうか分からないことを出来ました。タクシー券とか叙々苑の焼肉弁当とか初めて見る物が多かった…。
・箱庭円舞曲focus#2.5『庭』-itinerant remix-
…前述のMEN’S NA-TIONの大阪公演の直後に大阪で行った公演。2009年に上演された『庭』というオムニバス作品の再演。初めての大阪公演から連続で大阪公演。楽しかったー。
…そういえば自分でやった役をもう一度やるってのも初めての経験だったんですよね(一応オーストラ・マコンドーの『トーキョービッチ,アイラブユー』という作品も再演だったんですけど、内容は変わっていたので)。今後もあるといいなー。懐かしい人に会う気持ちになるんですよね。
○5・6月
・箱庭円舞曲第十八楽章『どうしても地味』
…箱庭初の旅公演。大阪に行って参りました。
…大阪公演後に行った京都がすんごい楽しかったなー。
○7月
・ジェットラグプロデュース『リ・メンバー』
…昨年の震災で公演中止となった作品の再演でした。上演できなかった作品を再演というのも少し変な気がしますが、実際上演する所までこぎつけていたので、やっぱり再演だと思います。
…この座組の方々とはもう一年以上も同じ座組だったし、一度出来なかったことをもう一度やり遂げようという、とにかく結束が強かった気がします。初日を迎えた時も千秋楽を迎えた時も、胸に迫るものがありました。
○8月
・monophonic orchestra extra#2『富裕』
・monophonic orchestra 3rd『浮遊』
…ありがたいことに僕の主宰するモノフォニックオーケストラは年1回のペースでずっとやりたいことをやりたいように続けられているのですが、これもほんと、今やりたいことを全部やれた。リーディングでたくさんの作品を作って発表出来たし、好きな役者さん達と作品を作れたし。
…『浮遊』は、その当時の自分の状態がそのまま出た作品になりました。冷静になった頃に見直して書き直したいですね。でも、その時に書きたいものを書いて発表するって、僕はいいことだと思う。今その時にやりたいことをやっているわけだから、どんな形であれ返って来るものを最も鮮明に感じることが出来る。そうやって感じたことが、僕の血肉となって生きていく。今の僕があるのはこの作品のおかげだと、言うことが出来る。そういう作品をずっと作っていきたいですね。
…自分の中で、1人芝居の代表作と2人芝居の代表作は作る事が出来たと思い、では今度は3人芝居の代表作を作りたいと考えて書きましたが、今の所はこの作品がそれだと自信を持って言い切れます。また上演したいです。
○9月
・K.B.S. Project act11『SING!』
…夏らしいめっちゃ熱量の高い作品になりました。久々に声がガラッガラになった…。ほんと全力でやったなー。歌とダンスがありましたからね。
…これで一応歌って踊れますって言ってもいいもんなんだろうか。いや、僕は確実にそんなレベルにはいなかったな…。完全に周りの人たちに助けられましたね。
…僕は別の舞台があって出演出来ませんが、2013年6月に再演されます。しかも二都市公演!!お楽しみに。
○10・11月
・箱庭円舞曲第十九楽章『否定されたくてする質問』
…箱庭の本公演では初の再演。とは言えほとんど新作でしたが、世界観は引き継がれていました。
…今の劇団員は実は誰も2007年の初演には出演していなかったんですが(皆まだ劇団員じゃなかった)、僕は初めて観た箱庭作品がこの作品だったので、なんとなく思い入れがございました。タイトルも一番好きだしね。
…役者として、なんか自分がこういう勝負の仕方が出来るようになったんだなーって、おこがましいかもしれないけど成長を感じることが出来た作品で、いい形で2012年を締め括ることが出来ました。
以上、今年の出演作品でした。
後はもう、今年はとにかく結婚ラッシュでしたね。色んな人の結婚式に行ったなー。周りがそうやって固まっていけば固まっていくほど、自分が結婚するイメージが薄くなっていくのが面白かったですね。今やもう結婚出来る気が全くしませんもん。
それにお子さんの産まれた知人も多かった。山形の親友にはついに第二子が。これもそうで、どんどん自分が家庭を持つイメージが薄くなっていきます。このまま一人で一生を終えるような気がするな…。まぁそれはそれでいいか。
今年はやはりどの点を取っても、東日本大震災から一年目である、という年だったと思います。それを受けて僕たちは、何をすべきか。そういう年だったと思います。
今まで僕は、とにかく面白い作品、クオリティの高い作品を作っていればそれでいいと思っていました。今もそう思っていますが、それだけでは足りないということにも気付きました。
その作品にどれだけの気持ちを込めているか。その作品で何を伝えたいか。その作品で誰をどうしたいか。その作品で世界をどう変えたいか。
そういう目的意識というか、熱量の高い作品でないと、お客さんを振り返らせることが出来なくなってきているんじゃないかと、思うんです。意志のある公演。そうでないと生き残っていけない。観てももらえない。世の中が少しずつ、そうなっていっているんだと思うんです。不確かなものに出資するほどの余裕がなくなってきているわけですから、それは演劇だってもちろんそう。
だから僕の来年の目標は、今自分が何をやりたいか、ここで何が出来るか、今以上にはっきりと意志と熱量を持って公演に向き合っていくことです。気持ちの伴わない作品を作らない。今までだってもちろんそうあるべきだったんだろうけど、特に、そうなっていかねばと。思うんです。
なんだかんだ言っても、今年を無事終えることが出来ました。ありがとうございました。お世話になりました。
そして来年も、今まで以上によろしくお願い致します。
それでは、良いお年を。