阿部寛さん主演の『アジアンタムブルー』、今日公開でしたね。どうやら松下奈緒さんとの純愛モノだそうで。いやぁ、阿部さんはカッコいいですから、きっとオシャレな恋愛が見られるだろうと思います。よかったなぁ……って
いいわけあるか―――――――いいぃっ!!!!!!ある、カ―――――い!!!!!
…というわけでリプライズです。
3.阿部っち、ブルース・ウィリスを押しのけ、ダイ・ハード4.0主役に。
・一人スターウォーズシリーズによってハリウッドでの地位を不動のものにした阿部っち(もはや愛称)。次の目標はなんとあのダイ・ハードシリーズだ!!
・今まで世界一不運なダメ男を見事に演じてきたウィリス。しかし寄る年波には勝てず、その後釜を後世に譲ることに。阿部っち、絶好のチャンス!!
・しかしもちろん他にも候補者がいたためオーディションを行うことに。その審査は未だかつてないほど厳しいものだった…!
・いかにランニングが似合うか、さらに泥まみれのランニングはどうか、ランニング一枚で何日過ごせるか、ランニング早畳み、ランニングの生地を触ってメーカーを当てられるか、ランニング一枚で三ツ星レストランに入れるか、ぶっちゃけランニングは好きか、ランニング踏み絵、ランニング会議、女だらけのランニング水泳大会、などなど、一般人にはかなり厳しい課題。腕に覚えありのハリウッドスターたちも軒並み脱落。しかし阿部っちは全ての関門を難なくクリア!
・ランニング一枚登山ではエベレストを制覇、ランニング一丁無限マラソンでは二十四日間走り続け、最後には審査員が見るに見兼ねて止めたというほどのランニングマスター。恐るべし精神力、阿部っち!
・これには初代ランニングマスターのウィリスも真っ青!「オレは白いランニングが汚れていく様を見るのが好きだ!」と見当外れのラブ・コール!
4.感動モノ外国語映画に挑戦の阿部っち。
・ダイ・ハード4.0の成功により、ハリウッドでの地位をさらに不動のものにした阿部っち。次なるフィールドとして彼が選択したのは以外にもフランス映画。テイストが違いすぎやしないか、言葉の壁は大丈夫か、など不安視する声も何のその、阿部っち単身花の都パリへ!
・さすが日本で唯一エスプリを解する男、阿部寛。言葉も文化の壁も乗り越えスタッフとも意気投合、毎日ガールハントに明け暮れながらも撮影は順調に進行。撮影開始一週間後には水の代わりにワインを飲み始めるほどの順応っぷりで共演者を驚かせた!
・完成した映画、「アベラヒムおじさんとコーランの花たち」は日・英・仏で大ヒット!しかし、「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」とタイトルがあまりにも似過ぎてはいないか、パクリか、いやパロディーか、といった心無い発言が一部報道で流される!危うし、阿部っち!!
・が、当の監督、フランソワ・デュペイロンは、「マネとモネみたいなものネ~!問題ないネ~!」と寛容に受け流す。対する阿部っちサイドも、「昨日電話で話しました」とあくまでマイ・ペース、懐の広さを見せ付けた。今世間をお騒がせの元麻薬常習者のミュージシャンと、鉄道の話を描いた漫画家にも是非参考にして欲しい。
5.阿部っち、ファッション界へ進出!
・なんやかんやで時が経ち、映画界では大抵の事を成し遂げた阿部っち。もはや次のフィールドは映画界にはないと悟った阿部っちはなんと異例の役者引退会見。「阿部寛が阿部寛に戻る時が来た」と謎の名言を残すが、その年の流行語大賞に!
・そして彼が乗り込んだのはなんとファッション界、しかもニット!!当初、彼のその英断を疑問視する声も多かったが、さすがは何をやっても様になる男、阿部寛。ニットの貴公子こと、広瀬光治さんの三ヶ月にも渡る特訓に耐え、なんと、三十分でセーターを一着編み上げるほどの腕前に!特訓後はちゃっかりオカマ口調まで身に着けるというほどの徹底振りだった!(別に広瀬さんはオカマ口調ではない)
・彼が最初のファッションショーの場所に選んだのは情熱の国、ブラジルはリオ・デジャネイロ!折りしもカーニバルで街は熱狂の渦にあった。誰しもが華やかなカーニバルの衣装をニットで制作して見る者をあっと言わせるのだろうと予想したが、彼が打ち出したショーのテーマは意外にも「ブライダル」だった!
・ショーは教会に見立てた特設会場で行われた。世界中のファッション関係者とセレブたち、そして各国プレスが固唾を飲んで見守る中、ショーはスタート!厳かなパイプオルガンの音色と共に現れたのは、漆黒のタキシードと純白のドレスに身を包んだ新郎新婦…至って普通の結婚式の情景である。その場にいた全員が阿部っちの意図を量りきれず、一部のデザイナーたちはこのショーの失敗を予見してほくそ笑んだ。が、次の瞬間、驚きの事実が会場を駆け巡る!
・そう、なんと新郎新婦のタキシードとドレスは、全てニットで作られていたのだ!!ダルンとなるはずのタキシードの裾や折り目も、本物以上にピッシリとしている!そして花嫁のベールも透き通るかのようだ!それらを全て、ニットのみで作り上げたのである!しかも新郎新婦はこの猛暑のリオにおいて、汗ひとつかいていないのだ!そう、涼しいニットの誕生だ!恐るべし、阿部っち!!
・さらに驚きの真実!なんと神父さんの着るあの長い奴も(適当)、指輪も(紐を結んだ)、ブーケも、さらにはなんと聖書まで(文字もちゃんと書いてある!)全てニットで出来ていたのだ!さらに周りを見渡した観客は度肝を抜く!なんと自分たちが今まで座っていた、てっきり木製だと思っていたベンチも、ニットで出来ていたのだ!もしやと思った列席の一人が触って確認すると、パイプオルガンも、そしてなんと教会自体がもうとにかく全部ニットで出来ていたのだ!道理でオルガンの音が響かないと思った!皆一様に呆気に取られるばかり!
・も、もしや…ある恐ろしい予感を抱いたある記者が新郎新婦の親族の肩に手をやると…な、なんと!新郎新婦の親族一同も、全てニットで出来ていたのだ!これにはさすがのセレブたちも笑うばかり!彼の失敗を望んでいた者たちは皆歯噛みをして悔しがり、ファッション界の重鎮たちは新たな天才の出現に惜しみない拍手を注いだ!鳴り響くニットの鐘!!(いや、鳴り響きはしない!)
・遂にショーもフィナーレ、今日の主役、阿部っちの登場に、皆拍手喝采、感動のあまり失禁する者も続出した!当の阿部っちは黒い毛糸で股間と乳首
のみを隠して登場、「今日の主役は私ではないから、私は着飾らない」と謙虚な発言でシンプル・ビューティーを提唱!一気に好感度アップだ!
・しかしショーの後のインタビューで頻繁に口にしていた「あべっちマジック」は流行語大賞獲得ならず!残念、阿部っち!
…まぁ散々言ってきましたが、僕が阿部さんに抱く気持ちは尊敬よりも羨望に近い。「トリック」が好きです。
『アジアンタムブルー』、大ヒット上映中!!