理由なき愛情。


どうも、須貝です。

突然ですが雨が好きです。いや、好きというのとも違うのかもしれませんが、突然降り出した大雨などには心躍ります。どこかそわそわわくわくとした気持ちになって、何かやらかしてやりたいような気持ちになります。

子供の頃からそうでしたが、下校時に降る大雨など大好きで、濁流のようになって歩道脇を流れていく泥混じりの雨水に、どうせ今から家に帰るのだからと思い切りジャンプして足首までびしょ濡れになったものでした。

僕はそんな奔流を小黄河と呼んでいましたが(誰かが言っていたんだっけな?忘れてしまいましたが)、何かもう絶対に敵わない物を目の前にして崇拝の念というか、それに近しい気持ちになるんだと思います。

僕はどうも神様という奴を信じる気持ちにはなかなかならないんですが(仏像は好きですが)、昔の人が雨や嵐や雷を神様に見立てたのは分かる気がするんです。例えばシヴァ神なんてそうですが、目の当たりにするとこの地球というもんは、やっぱりでっかいのです。

アメリカでの竜巻被害の報道を目にしましたが、全てが根こそぎ持っていかれて一変した街並み、見渡す限りの家々の残骸と裸になってなぎ倒された木々、ブラウン管を通してでしかそれを目にしていない自分でさえ、言葉を失います。

最近は通り雨のように強い雨が降ることも多いですが、どうも昔の方が心が沸き立っていた気がします。もう僕が小学生ではないからでしょうか。それとも今僕がいるのが、コンクリートの建物たちに囲まれた密度の高い東京だからでしょうか。

それでもやはり、梅雨の湿気は何とかせねばなりますまい。

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