どうも、須貝です。
僕のバイト先は七階建ての図書館なのですが、その図書館の四階の窓から、向かいのビルの一室の窓際に、てるてる坊主が三つ、吊るしてあるのを見かけました。三人家族なのでしょうか、久し振りに見たような気がして、懐かしくなりました。
てるてる坊主というのは元々中国から伝わったものなのだそうで、江戸の中期頃には既に日本でも風習として成立していたようです。
なぜあの形なのかとずっと疑問に思っていたでちょっと調べてみました。中国から日本に伝わって来た時、てるてる坊主は「掃晴娘」という女の子の人形だったそうです。しかも伝来は平安時代だそうで、意外と古いんですな。
で、日本では雨乞いや雨やみの儀式なんかを執り行ったのは旅の僧や修験者でして、そのために自然、彼らを模した坊主の人形が吊り下げられることになったようです。
さらに、もし次の日晴れたら、吊るしていたてるてる坊主を川に流さなきゃいけないんですって。知らなかった。
ってことは逆に、昔は日照りなんかの時にも、雨乞いとして吊るされることもあったんですかね?その辺りはよく分かりませんが、灌漑設備が整備されたおかげで、お百姓さんが日照りに苦しむことが少なくなったから、自然と雨やみを願う時だけ吊るされるようになったのかもしれませんね。ま、今年の夏は雨乞いしたかったですけど。
僕は生まれついての雨男です。生まれた日、霙が物凄い勢いで降っていたそうですが、行事事で晴れた試しがありません。
もちろんてるてる坊主も吊るしました。晴れませんでしたね…修験者の力も及びませんでしたよ。だから、てるてる坊主を見ると、ちょっと苦い思いです。
今日、久し振りにてるてる坊主を見てちょっと思ったのですが、てるてる坊主のフォルムって、あまり可愛くありません。ちょっと不気味です。一歩間違えば子供にトラウマを作りはしないかと思いましたが、取り越し苦労です。
子供の頃には何でもなかったもののように思いますが、今、この年齢、この東京という街で見かけると、また違った印象を与えられます。
暇があったら作ってみようかな。