フランス旅行記・その3


どうも、須貝です。

いよいよパリに降り立った僕ら。異国の空気を存分に肺に流し込みます(まだ空港内だけど)。ゲートを抜けた瞬間からデジカメでパシャパシャ(僕だけですが)。フランスの歩く歩道はボコボコしていて安定感がいまいち。凄く不安になりましたが、まぁ海外テンションで難なく乗り切ります。

で、ちょうどフランスの兵隊さんが移動か何かのために空港を使っていたらしく、生で憧れのフランス兵(映画みたい)を拝めてラッキーでした。普通にマシンガン持ってるんですね…。ちょっとカワイイフランス女性の軍服姿がまた、何かの萌えでしたね。

パリは僕らが行く週の前週に雪が降っていたということで、肌寒く、細かな雨が降っていました。僕は雨男なもんで、本っ当に天気だけが心配だったんですが、これは前途に不安アリの徴候か…と少々不安に。
が、小さくて可愛らしいディズニーランドに走っているあの電車みたいな電車に乗り(空港と近くの駅を結ぶ電車)、市街地に入る頃には、少しずつ晴れ間が覗き始めます。降ったり止んだりのはっきりとしない天気でしたが、紫色に染まった透明感のある空が、とても美しかったのが印象的でしたね。

あちらは緯度の関係で夜になるのが遅く(白夜というやつでしょうか)、午後の五時を回っても六時を回っても一向に暗くなりません。結局九時くらいになってようやくこちらの五時くらいの空になる、という感じ。時間の感覚が狂います。しかも向こうは時間の流れがゆったりとしていて(遅刻が普通)、なんだか麻痺してしまいますね。普段日本にいる時は、自分はとてもダラダラ時間を過ごしていると思っていたんですが、もっとゆっくりしているような…いや、ダラダラともまた違うんだと思うんですけど。

実際に僕らが滞在し、お芝居をするのはブザンソンという所なのですが、今日はもう遅いため、パリで一泊していきます。夜のパリ。滞在初日から刺激的過ぎて鼻血が出そうになります。真夜中のパリ。言い方を変えてもう一度言ってみました。いいですね。

ホテルにチェックインして一段落して再集合。散歩がてら、ライトアップされたエッフェル塔を観に行きます。

エッフェル塔には地下鉄で行きます。パリで僕らを案内してくれた伊藤さんという方が、「地下鉄には変な人もたくさんいるから気をつけて」とおっしゃっていましたが、よくよく考えれば僕ら渡仏メンバーの中にフランス語が話せる人がいません。それでも大して心配ではなかったのはテンションのせいか、柿のメンバーと一緒だという安心感からか。どこにいても頼もしい人たちです。

地下鉄には確かに変な人がたくさんいました。突如人形劇が始まったりだとか、何か訴えながら車両を練り歩く人だとか、急に自作のCDを流して歌い出す黒人さんとか(とにかく歌へったクソ)…。僕らが笑っていたら、同席していたフランス人たちが伏し目がちになったので、恐らくフランス的にも彼は恥なんでしょう。

もう一つ、フランスの地下鉄で驚いたこと。向こうの地下鉄はなんと、車両が停止する前に扉が開くのです。なんか変なとこせっかち。扉が引き戸みたいになっていて乗客が自分で開く仕組みになっているんですが、まだ停まりきる前にもう開けちゃうんですね、皆。だから、慣れない内はすげー怖い。落ちんじゃね?って感じで観光客的に驚いている自分。実際観光客。

で、そんな紆余曲折を経てエッフェル塔の最寄り駅へ到着。どうやって行くんだ?案内はどこだ?なんてことをわーわー言いながらとりあえず出口へ向かうと、もう目の前にエッフェル塔が。心の準備無くいきなり登場の御大。うわー、違う!やってしまった(翌日、凱旋門でも同様の事態になります)!!

と、いうことで、最初からやり直し。階段を上る、外に出る、振り返るとそこにはエッフェル塔が。はい、これでオッケーです。晴れて観光へ向かいます。

ここからまたエッフェル塔の話をしたいんですが、もう長くなってしまったのでまた次回。ひと月書き続けても終わらなそうですね、これ。

~つづく~

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