日々の糧。


どうも、須貝です。

ちょっと不謹慎な話ですが、有名な方が亡くなる度に、「あー、またこの人と会えなかった」と思ってしまいます。不謹慎ですけど。

役者さんだったり作家さんだったり画家だったり、会いたい人はたくさんいて(会ったら圧倒されて何もお話しできないんでしょうが)、早く有名になってその人に会いたい!!有名になれなくていいから何かの奇跡で話せたらいいな!!と常々考えています。

今ご高齢の方なんかは、うかうかしていると亡くなってしまうわけで(本当に失礼だな)、会いたいー!と思うわけです。

この間、うちの兄に教えてもらって横尾忠則さんの展覧会に行って来たんですが、大回顧展と言っていいほど規模が大きくて、一時間くらいしかいられなかったために展示の半分ほどしか観られなかったという…悲しい結果に。

で、多分今生きている画家の中で最も偉大な人の一人である横尾さんにだって、俺は会いたいぞ!と思うわけです。会ったら怒られそうな気がするけど(何となく)…。

具体的に誰と話したかったか、と言えば、黒澤明監督や三船敏郎さん、太宰治さんとも会いたかったし、ビリー・ワイルダー監督とかグレアム・グリーンとかヘルマン・ヘッセとか、キース・へリングにも会いたかった。誰でも憧れの人に対してそう思うんでしょうが、彼らと同じ時代を生きていたら、自分はどうなっていたんだろうと思う時もあります。

少し話は変わって、今時分が生きている現在の話ですが、「この人がいてくれて、ほんとに良かったぜ!!」という人がいます。まーそれはとても身近な人だったり、いわゆる有名人やアーティストだったり、日本人だったり外国人だったり様々なんですが、そういう人がいるってのはなんか嬉しいですよね。一人じゃない感じがするというか。

前述のヘッセが、「世の中にたくさん美しいものがあると思うと、自分は死ねなかった。だからあなたも、人生には死ぬには美し過ぎるものがたくさんあることを発見しなさい」って感じのことを言っているんですが、こういう人との繋がりも、美しいものだと思います。

その人が生きていて頑張っていて闘っていて、それを知るだけで自分も生きていけるというか、実際にそうやって命を救われた(ように思った)こともあるんで、他人でもいいからそんな人を見つけられれば、それだけで意外と生きていけるんではないでしょうか。

なんてね。

Previously