一人ぼっちさん。


どうも、須貝です。

少し自分の話をします。

よく、「一人で生きていけそうだよね」と言われます。今日も現在箱庭で共演中のやい姉に言われました。そうですね、多分生きていけます。生きることの質を問わなければ、誰だって生きていけると思うんですが、そういうことではなく、多分生きていけます。

「一人でいても楽しそう」とか、「結局一人だけ楽しんでいるよね」とか、言われたい放題ですが、事実、その通りです、否定しません。すいません。

一人で寂しくないわけはないんですが、気楽っちゃ気楽です。常に誰かといないとダメ、という人のことが理解出来なかったりします。

母親にも以前、「やるなら絶対個人競技が向いている」と言われて、実際スキーや水泳、陸上(リレーじゃない)なんかをやってました。バスケもやってましたけど、先輩とうまくいかなくて辞めました。勝ち負けのあることなら、一人の方が絶対気楽だと思っていました。

なのに今お芝居をしている、というのが自分でも本当に不思議なんですけど(多分前にもここで書いたと思いますけど)、恐らく苦手だから続けているんでしょうね、悔しくって。

逆に言うと、人と一緒に過ごすのが凄く苦手で、誰かと話しているだけでお腹が痛くなったりしていた時期もあったんですけど(精神的に少し弱っていた時期)、最近は段々大丈夫になってきました。

それでも昨日柿喰う客のお芝居を観に行って、仲良い人が一杯いたのに、少し知らない人がいるだけで完璧に人見知りモードになってしまっていて、全然落ち着きませんでした。今後やっていけるんだろうか…?

しかも、僕、気を置けない人と一緒にいると、物凄い喋るか、きっぱり黙るかどちらかになってしまうので、黙った時に相手に気を遣わせてしまうことがあって、本当に厄介だと自分でも思います。

そんな自他共に認める「一人大丈夫」さんなんですが、もし芝居をやっていなかったらと思うとぞっとします。もっと一人ぼっちで生きていて、今以上にガンコで融通利かぬ嫌な男になっていたでしょう。そう思ったら自分は、昔に比べたら少し軟化した気もします。

人と一緒に何かやっていると、自分の思い通りにいかないことが多くなってくるわけですけど、自分一人で出来ることとは違ってくるので、それが面白いと思います。それはお芝居に関わらず、そうなんだと思います。

そんなこんなで、稽古中です。台本も出来上がったし、後は役者たちが一つのグルーブを作品の中に産み出して、空気をシャープにして、関わる人の人数分掛けただけの作品に倍加して、刺す所刺して、魅せる所は魅せて、とにかく、良い作品にしたいです。

一人じゃないことが、最近は好きです。幸せなのかもしれないですね。

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