演劇の女神様


どうも、須貝です。

突然ですが、個人的には演劇の神様という方がもしいれば、その方は女神様だと思っています。この話は前もここで言っていたかもしれませんね。

特に理由はありませんが、僕は本番前には大体この女神様にお祈りしています。一つのゲン担ぎですが、女神様に愛されると、結構いいお芝居が出来ます。

なぜ女神様かと言いますと(何となくそう思うところに無理矢理理由を付けますと)、お芝居ってのは結構気紛れで、何が起こるかいつだって分からないからハラハラしますし、お芝居を心から愛する役者は助けてくれたり、舞台を最高に輝ける場所にしてくれたりするもんなんですが、適当こいてる役者を時々酷い目に遭わせたりするので(ブレーカー落として強制暗転したり)、そんな所が、ちょっと気紛れで嫉妬深い女神様っぽいかなという、本当に個人的で何の根拠もない思い込みです。

ギリシャ神話では芸術全般の神様ってのはアポロンってことになってますが、芸術を細かく分担して担当しているのはミューズと呼ばれる九人の女神たちですね。

さらに、皆おなじみ弁財天も、実は学芸・芸術の神様です。弁財天というのはインドのサラスヴァティーという女神がその起源と言われているんですけど、彼女も学芸・音楽などの神様です。

こうやって見てみると、僕の勝手な持論も少し信憑性が増したような気がしますね(しますよね?)。

ずっと昔から、どうして画家や作家などのいわゆる芸術家には男が多いんだろう、と疑問に思って参りました。古代ギリシャ、ルネサンス、宮廷画家たち、劇作家や小説家、授業で習う人たちは、圧倒的に男が多い。

僕は、それは芸術の神様は女の人だから、だから男が皆好きになっちゃうんだろうな、と思っていました。高校生くらいん時は。ちょっとロマンチック過ぎますかね。そしたら女性の芸術家はどうなるんだってことを失念してます。

今では、恐らく男は自分で生命を産み出すが出来ないから、だから産み出すという行為に憧れるんだと思っています。一概にそうとも言えないでしょうけど、自分が時にそう思うこともあるので、半分実感です。

だから、子供も産んで、創作活動もして、という女性芸術家は、メチャメチャエネルギッシュな人が多い気がしますし、憧れます。

全然話は変わりますけど、「生命」ってのは不可解なもんだと思います。作品が産まれる瞬間ってのも、絶対に方程式では解けない不可解な要素が絡んでくるという気がするんですけど、命そのものなんてさらに訳が分からない。

若い内とか子供の頃とかはそれが男女平等に不可解なものだと思うんですけど、女の人はある日突然、その不可解な生命を不可解に産み出しちゃう。

それがなんとなく悔しくって、男はそれに抗うのかもしれません。どの国のどの時代の神話にも、男神の体から女神が産まれる、という記述がありますしね。

長々と書いちゃいましたけど、つまり何が言いたいかっていうと、今回の公演も女神に愛されるといいなと。で、何もしないで愛して下さいってのも都合がいいんで、頑張りますよという宣言でした。

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