向き合う。


どうも、須貝です。

明日から劇場に入ります。三回目の下北沢、OFF・OFFシアターです。

そして自分の経験上最も長い、17ステージです。楽しみです。自分の限界を超えられそうな予感がして、わくわくしています。

僕は、なぜ演劇なんかやっているんだろうかと、こういう佳境の時期によく思います。

楽しいと思ってやってはいません。むしろ辛いっす。いっつも逃げ出したくなってます。今日もメタリック農家の伊藤さんに、「逃避したい」と愚痴りました。すいません。

でも、今でも逃げたい。いつまでも明日が来なけりゃいいとも思っています。

それは、どうしようもなく怖いからです。怖いっす。自分を全否定されそうな気がして、そしたらもう死んでいるのと同じような気がして、いつも怖い。人の評価があることだから、仕方がないし、そんなもの知ったことかと跳ね除けられるほど、図太くもない。

なぜこんなことをやっているんだろう?

僕は、同じことをし続けるのが嫌いです。悪く言えば飽き性です。止まっていることが、死ぬほど、心の底から怖いです。死にたくないから、止まっていたくないのです。

それは、ぼんやりすることが好きだとかそういうこととは次元が違って、ダメです。苦手です。嫌いです。

もしお芝居をしていなかったら、いや、僕は、自分が自分の短い人生の中で、お芝居をするということほど、自分を磨くという行為を他に知りません。こんなに限界まで追い詰められるような経験は、日常生活では(少なくとも僕の日常生活では)ありません。

だからやっているのかと言われると、修行じゃないわけだから、違うとも思います。虚栄心とか利己心とか出世欲とか名誉欲とか、純粋じゃない物の比率だって相当高いです。

僕は、今僕が一緒にいる人たちと一緒にいなかったら、今の僕が最も嫌いな僕になっていたという気がします。

適当に守って、適当に繕って、適当にサボって、適当に、ただ適当に生きていたと思う。

色んな人に怒られたり蔑まれたり疎んじられたりぶっ潰されたりしたおかげで、今、僕は、今の自分がそんなに嫌いじゃありません。

幸せかどうかは分からないけど、少なくとも死にたいとは思いません。

僕はまだ、他に闘い方を知りません。自分ととことん向き合う以外、切り抜ける方法を知りません。だからもう、そうやって闘うしかない。

せめて舞台の上くらいでは、ウソを吐かずに生きてやります。

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