LAG WAGON~ちっちゃな頃から悪ガキで~

何を隠そう、僕は元々パンク小僧です。

90年代のアメリカやらイギリスやらのパンクバンドに関しては、相当詳しい時期もありました。
元を辿れば我らが兄貴、ブルーハーツによって開眼し、今ではもうだいぶ懐かしいですが、ハイスタンダードやハスキングビーなんかを聞いてました(ハスキンも解散してしまった…)。
あの頃はもう手のつけられない悪ガキで…盗んだバイクで走り出してみたり、きしむベッドの上で優しさを持ち寄ってみたり、夜の校舎窓ガラス壊して回ったり、そして結局この支配からの卒業は達成できなかったり…熱い思い出が甦ります。

今となってはベル・アンド・セバスチャンとかバッドリー・ドロウン・ボーイとかを聞くほど丸くなった俺ですが、今でも愛してやまないバンドがある!

それが今日紹介するバンド、「LAG WAGON」だ!!
よく友達にこのバンドを紹介する時に間違われるのだが、決して「LOVE WAGON」ではない!あんなヤラセ満載(劇団員多数出演!)、夜はニャンニャンし放題(主にスタッフが!)、加藤晴彦が毎回怒り爆発、久本さん号泣!今田さん次の収録のことで頭いっぱい!な番組ではない!(個人的な恨みはない!)

このバンドも活動長いです。今でもNOFXとかBAD RELIGIONとかSNUFFといった十年越えのおじさんパンクバンドが頑張ってる中(長いといえばBUZZ COCKSも相当長いはず)、彼らも超ベテランです。
メンバーは五人で、ツインギターでございます。ボーカルのジョーイ・ケープを僕はメチャメチャ尊敬してて、パンク界ではDESCENDANTSのマイロと彼はボーカルのツートップだと思ってます。(ジョーイはMe first and the gimme gimme’sというバンドでギターも担当。このバンド、カバーばかりやっててすごくいい。大好きなバンドです。ベースはなんとNOFXのファット・マイク。FAT WRECKの社長です)

おススメはやはり最新作の「Live in a Dive」でしょう。彼らの活動の集大成とでもいうべきライブ盤。元々カッコいい曲たちが、ライブのノリでさらに加速。買った当初はヘビーローテしてました(一日に五回は聞いてた)。その前作、「BLAZE」も、メロディックな中に疾走感があってもうたまらんすわ。「Falling Apart」は名曲ですね。

とまぁかなりマニアックな話をしてしまったため、僕がオタク気質があることがバレてしまいましたが、いわゆる世間一般で売れてるパンクを聞いてる人はあんま好きかどうか知りませんが、blinkとか聞いてるだけでパンク分かったつもりになってんじゃねーぞ!そこの中学生!

ロックバンドって二枚目が一番いいことって多いですよね。もちろんそうじゃないバンドも多いけど(後は大体ファーストが一番いいとか。その点、weezerはびっくりするくらいどのアルバムもクオリティが高い。伊達にメガネかけてない)
LAG WAGONは最近のやつから遡って聞いていくと個人的にはいいと思う。

またジョーイ・ケープのソロで、NO USE FOR A NAMEのトニー・スライと共に、自分らの曲をアコースティックでセルフカバーしてるアルバムがありまして、それがまたとても良いです。両バンドの原曲を大体知ってるんですが、なんであんなゴリゴリパンクな曲がこんなにキレイになっちゃうんだろう?って思うくらい美しいアルバムです。

いくつになっても尖っていたいもんですね(いい意味で)。

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