ありがとうございました。

どうも、須貝です。

先日、27日、京橋のギャラリーにて箱庭円舞曲第十一楽章のスピンオフ作品を上演致しまして、ようやく長い本番期間が終わったような気がしております。

本編、第十一楽章から四年前の過去の話を、劇団員三人で演ずるという企画でしたが、本編を観ていない人には分からないんじゃないかと思っていたんですけど、初めて観た方にも楽しんで頂けたようで、良かったです。猛暑の中ご来場ありがとうございました。

下北沢での公演の準備期間から考えると、もう三ヶ月くらい、本番だけでも一ヶ月くらいやっていたような気がします。なんだか時間が濃密過ぎて、今年は七月があったようななかったような、あったんだけど凄く短かったような、そんな感覚。

次にすぐやって来る柿喰う客の稽古も非常に楽しみ。明日初合流です。今年度は突っ走り続けよう。

その公演を終えて一段落した次の日、知り合いの方が亡くなったという報を受けました。直接お話したことは二、三度しかありませんでしたが、大学入学の頃から知っていた方だっただけに、ショックも非常に大きなものでした。

彼の作品は暗くて怖くて、僕は少し苦手だったんですが、彼とお会いして、思っていた以上に柔らかでシャイな態度に驚いた記憶があります(後で飲み会で素っ裸になる、などの逸話を聞いたんですけど)。

作品のようにギラギラしている方なのかと思っていたのに、と思ったんですが、いや、そうじゃない、作品だから目一杯ギラギラしているんだ、と思い直しました。彼の内面が、そのまま作品だったのだと思います。それが表現者のあるべき姿なのかなと思った記憶があります。

僕は、人の死というものは、もっと実感が無いものなのかと思っていました。でもそんなことはなくて、そのことを知らされてから、暫く何も出来ませんでした。今月中旬まで行われていた彼のお芝居のエンディングの曲が、今でも頭から離れません。なぜこんなことになったのかは分かりません。残念です。本当に残念です。

ご冥福をお祈り致します。

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