公演終盤。


どうも、須貝です。

箱庭円舞曲、公演も終盤に差し掛かってまいりました。まだお席ございますので、是非ご来場下さいませ。

最近雨が降っているせいで、電車で下北沢へ通っています。電車に乗っていると、様々と取り留めもないことを考えます。

ある尊敬する役者さんが、これは聞いた話ですが、「人間以外になりたい」と仰っていたそうで、それが、僕は何だか最近凄く心に残っていて、引っ掛かっていて、それは多分一つの真理だと思うんです。

役者はもしかしたら、突き詰めて行ったら人間以外になるんじゃないかと、別に何の考えも確信もなくそう思い始めています。人間を突き詰めたら、人間は何になるんでしょうか。

僕はまた、究極の役者は最も純粋な人間になるんじゃないかとも思っています。正負ひっくるめた全ての感情、そいつを持ち合わすことが出来たら、表現することが出来たら、それは多分この世で最も純粋な人間なんじゃないかと思うんです。

良い人間になれなくてもいい。汚くて美しくて醜くて愛おしい、余りにも人間臭い人間、目を背けたり憧れたり惹かれたり嫌悪したり、そういう人間を自在に演じられればとも思います。そんなことを考えました。

でも演ずるってことは多かれ少なかれ嘘だとも思うから、果たして舞台の上の人間が純粋かどうかは分かりません。

何だか、自分でもまとまりのないことを考えています。こういうまとまらない考えが、知らない内に自分の演技に影響を与えているかもしれません。悪く作用しなきゃいいけど。

考えは考えでしかなくて、僕はもっと感覚を信じてやりたい。無意識を意識したい。したいこともやりたいこともたくさんあって、それら全てに足りない自分を歯痒く思うけど、やることがたくさんある方が生きるのには凄くいい。

俺は、生きるために生きない。人間は、生きるためだけに生きてはいけない。ような気がする。なんてことを思ってみたり。

ま、本編とは関係ありませんけどね。では、劇場で。

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