開始十分で分かること。


どうも、須貝です。

物語において、オープニングは大事ですよね。

前にもここで書いたことがある気がしますが、ゴーストライターを使っていたというかの文豪、アレクサンドル・デュマも、書き出しだけは自分で書いたといいますからね。

と、いうことで、不意ではありますが、ここで僕が好きなオープニングについて話したいと思います。

○私の好きなオープニングたち(映画編)。

・『ダイハード3』

…このオープニングは公開当時話題になりましたよね。僕は映画館で観ました。すごかったー。

…これ、ビルのフロアを借り切って実際に爆破したんですよね。火薬の量を計算して、建物が壊れないように。撮影後は掃除してまた元に戻した…みたいな話を聞いたことがあるような。違ったかも。定かじゃないですが、さすがハリウッドスケール。

…ダイハードシリーズは1~3まで全部好きです。続編が作られると途端に面白くなくなるパターンはよくありますが、このシリーズは三者三様に楽しめます。ジェイソン・ボーンシリーズもどの作品も好きです。

…4.0はまぁ、別の映画だと思ってます。

・『デジャヴ』

…爆発モノということでこちらも。「設定がSF過ぎて…」という意見もあるようですが、僕はこの映画好きです。前にも言いましたが、僕、デンゼル・ワシントンがすげー好きなんですよね。

…アメリカの映画の面白い所なんですが、その映画において主人公が誰になるかによって、敵対する、というか対立する捜査機関が出てくるわけですね。主人公がCIAならFBIと対立したり、FBIだったら市警と対立したり、前述のダイハードであればFBIが無能に描かれていたり。麻薬取締局や保安官も出てきちゃって、どんだけ機関があるんだ。

…この映画の主人公はATF(アルコール・タバコ・火器取締局)という日本ではあまり馴染みのない機関の人。この機関も他の作品ではこき下ろされていたりします。

・『グリーンマイル』

…この映画、全体的にはあまり好きじゃありません。なんかちょっとくどくて。

…が、オープニングは好きです。一体これから何が始まるんだろう感があります。オープニングの伏線の回収の仕方と合わせて、好きですね。

・『インサイドマン』

…再びデンゼルさんです。何を隠そう僕はクライブ・オーウェンも好きです。

…登場人物の一人語りで始まる映画が何となく好き。しかもそれが思わぬ結末に結び付いていて…なんてのは堪らないですね。

・『リーサル・ウェポン4』

…古き良きアメリカのアクション映画の完結編ですね。

…アクション映画だとよくあるパターンですけど、この映画も、冒頭にちょっとした事件を解決して本編に、ってことなんですが…。どんだけ冒頭に金掛けてんだ。この映画をその後二時間どういうテンションで見ればいいか一発で分かります。

・『コマンドー』

…ここまで無駄のない、徹底した映画もないでしょう。オープニングを観ただけで、「あぁそうか、シュワちゃんの筋肉を見ていればいいんだな」とすぐに分かります。

…そして事実、それだけの映画です。いい意味で。

・『グーニーズ』

…この間久々に観直したんですよ、グーニーズ。お兄ちゃん役でジョシュ・ブローリン(『ノー・カントリー』や『ミルク』に出演)が出演していることを確認。びっくり。『スタンド・バイ・ミー』の不良がキーファー・サザーランドだったことに気付いた時くらいびっくり。

…オープニングがいいんですよ。オープニングだけじゃなく随所で思うんだけど、カット割りがうまいんだよなー。分かりやすいんです。カーチェイスを追っ掛けつつ、主人公である少年たちの日常を的確に紹介。舞台となる街の中産階級な感じも同時に紹介。

…ここで『グーニーズ』豆知識。主人公マイキーはその後、『ロード・オブ・ザ・リング』でサムに、マウスは『スタンド・バイ・ミー』でテディを演じ、データは『2046』にスタッフとして参加して木村さんの通訳も務めたという。なんか皆凄い成長。

・『RENT』

…出来れば舞台で観たいんですよ。でも観れないんで映画の話を。

…あのあまりにも有名なオープニングソングとスポットライトを浴びた俳優たち。ミュージカルに疎い僕でも知っているシーンだったので、最初はちょっと笑ってしまいました。

…が、メチャメチャいい話じゃないですか。切ないじゃないですか。バカにしてすみません。

・『蜘蛛巣城』

…なんだいなんだい、日本映画がないじゃないかと思っていたあなた、黒澤監督ですよ。

…以前このブログでも紹介した『マクベス』の翻案作品、『蜘蛛巣城』です。デーンとタイトルと共に聳え立つ蜘蛛巣城。インパクト大。『羅生門』のオープニングも確か、デーンと聳え立つ羅生門でしたよね。

・『ブロック・パーティー』

…ゆるーい会話から始まる一大プロジェクト。監督はミシェル・ゴンドリー。計算し尽くしているのか、全くの偶然なのか、どちらか両極としか思えないありふれ過ぎた日常からスタートします。

…僕はラップに関する知識がほとんどないので、この映画に出ているアーティストを三割くらいしか知らないんですが、これは音楽で人々が繋がる話。ドキュメンタリーですが、一つの映画作品としてとても観やすいです。

・『かもめ食堂』

…ヘルシンキの情景と、小林聡美さんのまったりはきはきしたナレーションで始まる映画。

…登場人物たちにはそれぞれの事情があるはずなんですが、それが本編ではあまりフィーチャーされません。小林さんの過去のエピソードらしきエピソードも冒頭の猫の話だけで、それ以降はほとんど描かれない。なのに、登場人物たちの背後に深い物語を感じます。不思議な映画ですね。

いい映画っていっぱい観ているけど、オープニングを覚えている映画が意外と少ないことに気付きました。逆にオープニングは面白そうだけど、途中で飽きて寝ちゃう映画もいっぱいあるんですな。

今度は好きなラストシーンについて話そうかなと思ってます。

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