ちょっと一息。


どうも、須貝です。

15日に無事、箱庭円舞曲focus#2『庭』を終えました。ご来場下さった皆様、ありがとうございました。

振り返って今思うこと。狭い、小さい所でやるお芝居は難しい。技術が要る。あと三年くらい精進したら、今回使用した空間くらいの広さの所でも、満足いく結果が出せる気がする。

もっと出来た、と思うことよりも、今これは自分には出来ない、という思いの方が強かったです。

以前も箱庭でギャラリールデコという場所でお芝居をさせて頂いたのですが、その時は何一つ出来なかったという思いが強くて、今度小さい所でやる時はああしようこうしようと思っていたのでした。それを今回ああしようこうしようと思ってやってみて、それでも恐らくまだ足りないんだろうなと感じました。まだまだ精進の余地がある。今度やる時はもっとやってやるぞと思いが新たになっとります。

自分がもう一つ成長するためには、この、小さい空間を支配するというか、把握するというか、細やかにお客さんの産毛にまで神経を使えるようになるというか、そういう能力が必要なんじゃないかと思いました。

大きな空間でやっていることをもちろん応用出来るのですが、小さい空間で同じ効果をもたらすためには、精度を倍以上に上げねばならんのだと思ったのです。

面白いもんで、大きい所でパワーを伝えることが出来るんだから、その空間が小さくなったら簡単だろ、もっと楽だろ、というわけにはいかないらしいです。自分のイメージから言うと、大きな空間で伝えているのと同じパワーをお客さんに伝えるためには、その量を倍にして、容積を四分の一くらいに凝縮させる必要があるようです。物凄く小さな、高エネルギー体の塊を胸の中に仕舞って置かないといかんようです。

今僕は、相当鍛えられている気がする。様々な人と出会って、その出会いを通して。自分の三年後が楽しみってのは、いいことだと思う。三年後の僕は、きっともっと凄い。気がする。

今回観に来ていただいたお客様に、今の僕の歳でこのカンパニーにいて、育てられているというのはとても貴重なことだと言っていただいた。本当にそうだと思う。以前は立ち止まっていることに焦り苛立ち腹を立てていたけど、今はそれがないのがとても心地良い。止まりたくない、後退したくない。ほとんど恐怖に近い感情で、それを拒否しているのです。

見返してやる。まだまだ俺は、こんなもんじゃない。今は届かなくても、三年後、五年後には必ず追い抜いてやる。ちっきしょー。

全く関係ない話ですが、僕はやっぱり東京があんまり好きじゃない。怒りに満ちたこの場所で、怒りに染まらず晒されず生きるのは難しいけど、それでも怒りに支配されずに自我を保てるのであれば、それが強さなのかもしれないとも思う。つーかこんなに人がたくさんいる場所で、余裕を持って生きるなんてそりゃ無理だって、という気もする。

人と人がささくれ立っていて、疲れる。もっと緩く豊かに生きたいな。一秒間だけ冷静になって、「まぁしょうがないか」と思えれば、ぶつかっただけで親の仇に会ったように怒鳴ることもないのに、と思う。

凄く悲しい。

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