どうも、須貝です。
年末とやらに追い立てられてちょっと更新が途絶えてしまいましたが、僕は相変わらず元気です。大晦日です。
早く2009年を振り返らねば!と、思っている自分。振り返っていきましょう。
まずはお芝居。
今年は本当に充実した一年だった。ここまで充実した一年は、演劇を始めてからのことを考えてもなかったような気がします。
まず2月に箱庭でスタート。『メガネに騙された』という挑発的なタイトルでメガネ劇団であることをアピール(多分)。動員的にも作品的にも一つの安定期に入ったと確信した公演だった。
そして4月。カスガイ。素晴らしい作品に関わることが出来た。素晴らしい役に出会えた。素晴らしい人たちと共に時間を過ごし、舞台上を満たすことが出来た。その場を与えてくれたれお君に心から感謝。彼と出会えて良かった。
僕がやった役、一君という存在が、僕を過去から訣別させてくれた。僕を、前に向かせてくれた。ありがとう。公演が終わって彼が僕の元から去っていった時、たまらなく寂しかったけど、彼が残していってくれたもの、残していかなかったもの、全てが愛おしくなった。自分のやる役に対してここまで思い入れのある作品って、初めてだった。
9月の柿喰う客での役もそうだが、新しいハードルが出来た。カスガイ越え、『悪趣味』越え。確実にお客さんは今度は僕にそれを要求してくるだろう。箱庭円舞曲の仲間たちも、要求してくるだろう。僕はそれに、絶対に応えなきゃいけない。
しんどいけどでも、そういうハードルが設けられるのって、たまらなく幸せで稀有なことなんですよ。
7月は『ヘッダ・ガブラー』。演出部としての参加だったけど、ほとんど初めてプロの現場に密接に関わることが出来た。
十年後に自分がいるべき場所が、目標が、凄く明確になった公演だった。
9月は柿喰う客で夏のトラムをぶっ壊そうというエネルギー満載の時期で、ほとんど全力疾走していた記憶しかない。
あの広い劇場が笑いで地鳴りみたいに揺れる度、もう今ここで死んでもいいってくらい、幸せだった。
一年の演じ収めはやっぱり箱庭。11月には中野で濃密な時間を過ごしました。20分で2時間分疲れた。
それにしても良心的な公演だったなー。
プライベートでは『今週の須貝兄弟』がスタートしたことが一番大きかったですね~。
最初うちの兄がこの話を持ちかけてきた時は、「この人何言ってんだ?」と思いましたが、なかなかどうして、大反響の企画でしたね。この調子でたゆまず続けていきたいと思います。
さらに今年は身の回りで結婚した人が多かった。ガキの頃からの親友なす君も結婚したし、高校の演劇部の同期のやつも結婚したし、以前共演した人や、ホチキスの米山さんも結婚したし。
来年もこの調子だと皆どんどん結婚していくのかしら。めでたいっす。
様々な所で、公演や人からの紹介や飲み会なんかで、たくさんの面白い人たちと知り合えた。今まで尊敬していた役者さんや演出家さんたちともちゃんと知り合えた。
人を通して繋がっていく感じが、とても心地良かった。
健康面では腰を痛めたのが事件でしたね。この先ずっと付き合っていかねばならない腰痛。あぁ…。
胃腸は相変わらず弱いようですが、今年は大きな病気もなく乗り越えられました。健康が一番なんですよね。
来年は一発目から自分企画の公演という一大イベントが待っています。楽しみだー。
ちなみに今日の写真はモノフォニチラシの写真撮影の時のオフショット。カラスの糞がめっちゃ降ってきて大変だった。
僕は、もし僕がお客さんだったら泣いてしまうと思う。そういう作品に、なりそう。役者さん皆が僕を泣かすんだもん。
4月のカスガイの時に、れお君が「お客さんと繋がりたい」と言っていたことの意味が、今凄くよく分かる。
演出家の仕事は、役者と役者、作品と役者、そして作品とお客さんを繋ぐことだと思う。最近毎日毎日、いかに繋げるかということを考えている。
二十五歳になった僕は、もう後ろには戻れなくて、かといって前にもうまく進めない状態だけど、それでも前に進もうともがくことが楽しくて仕方がないので、暫くは後ろに戻ることなんか考える必要もないって感じで生きている。
自分をもうちょっとだけ信じてあげよう。少なくとも演劇人としての僕は、そんなに悪くない。気がする。頑張っている。そこをちゃんと評価してあげよう。
あー僕は、誰に否定されようと、僕が今幸せであることを否定しないぞ。
涙が出るくらい強く、強く、強く、肯定してやる。
今年は本当にお世話になりました。ありがとう。
そして来年もよろしく。良いお年を!!