どうも、須貝です。
毎年こんなに三寒四温って浮き沈みが激しかったっけと訝しく思う今日この頃です。今日なんて一日の内に天気も気温もコロコロ変わっていますからね。温度差に弱い僕は、この季節の移り変わりの時期に決まって体調を崩します。そうじゃない時も崩すけどね。本当に、健康が一番。
箱庭円舞曲、稽古も順調に進んでおります。皆どんどん荒んできています。いや、稽古場は楽しいですよ。作品的にね、荒んできています。いい傾向ではないでしょうか。今回はかなりエッジの効いた作品になっているので、お客さんがどういう反応を見せるのか楽しみかつ不安ではありますが、とりあえず邁進、心配事など置いておいて、目の前のことに突き進みたいと思っています。
と、言いつつ、今は同時並行で6月21日から始まります岡田あがささんとの二人芝居の準備も進めています。今回は製作的な面にも携わっているので、その準備ですね。チラシやウェブや予約ページなど徐々に出来ていくので、少しずつご案内していきたいと思います。こちらも面白くなりそうですよ。
こうやって立て込む時期になってくると、都心から離れた場所に引っ越したことが響いてきます。今までの通勤時間にプラス30~40分、この時間が往復だと1時間で、それが毎日になると少しずつ応えてきます。今度は近場に引っ越そう。笹塚とか永福町とかあの辺に引っ越したい。頑張ってお金を貯めたいんですが、なかなか貯まりません。あればあるだけ使ってしまう性格が呪わしいですね。
9月にやる予定のmonophonic orchestraは短編を3本立て、しかも2週間公演を行い、1週ずつ演目が異なるという構成になる予定です。オムニバスというやつでしょうか。やる本人としてはオムニバスという言葉がいまひとつしっくり来ないので、短編を何本かやります、と人には言っていますが。
何本かまとめて上演するのであれば共通のテーマのようなものが必要なのかなぁと最近考えているのですが、元々いくつか書いていたものを上演するので一貫性があるわけではありません。それでもあえてテーマを挙げてみるとしたならば、「男女」の話であるということと「距離」の話であるということでしょうか。どちらもありふれていますけど。結局出来上がってみたら全く関係ない話になっている可能性もあるので、出来れば忘れて欲しいなぁなどと情けないことを思ってもいます。
やる予定の内の一本が15年間片思いし続ける話で、物理的な距離や精神的な距離の移り変わりを書いてみたいと思って書いた話です。なのでこれが一番テーマに沿った話かもしれません。
もう一本、両思いだけど、その距離の近さゆえに行き詰る夫婦の話もやる予定でいて、なんだか僕の中で、「男女」というものと「距離」というもののイメージのリンクする部分がお話になっている気がします。
そんなことを考えながらふと思ったのは、片思いと両思いとでは、どちらの方が距離、時間に耐え得るのだろうということでした。僕は片思いの方だと思うんですが、どうなんでしょうね。両思いはお互いの好きの度合いのバランスや人を好きになる時のスタンスみたいなものがうまく吊り合わないとなかなか難しいのかなと思ったり。
この間『ベンジャミン・バトン~数奇な人生~』を観て、これは距離や時間を飛び越えた両思いの話だなぁと思い、いや、二通りの片思いの話だなぁと思い直したのでした。少なくとも僕にはそう思えました。
「両思い」という言葉はお互い相手が自分のことを好きであるということを確認して安心するための言葉でしかなく、状態として両方の思いが全く均等に釣り合うことは、滅多にないのかもしれないとも思えます。だからこそそれが釣り合っている状態は、この上なく心地よかったり幸福だったりするのかもしれません。
最近身の回りで結婚する方が多いのですが、その中で結婚してすぐ遠距離になってしまうらしいカップルが二組いらっしゃいます。かたや関東と九州、かたや日本とスイス。遠いぜ。
しかし個人的には、品川と板橋、みたいな中距離恋愛が一番難しいと思います。