monophonic orchestra extra!!

どうも、須貝です。

もうどんだけぶりだよってくらいブログ更新してなくてほんとアレですね、すみません。
もうそろそろこのブログ読んでくれている人も10人を割るんじゃないだろうか。

あなたですよあなた!!あなたで持ってますよこのブログは!!今度その10人でお食事会しましょう。

さて、monophonic orchestra 2ndまで一ヶ月を切ってしまいました。もう未だ全貌が見えなくて不安しかありません。
どうして毎回もっと楽しないんだと思うんですけど、これでも発案当初は無理のないように考えていたんですよ、一応。でもこういうことってその予想をいちいち上回るんですよねー。とにかくそろそろ僕は自分の一人芝居の稽古を始めなくては。

ところでご報告ですが、この度モノフォニではチャリティーに参加致します。詳細はこちらに分かりやすくまとめていただいているので、読んで頂ければ。
http://en-project.org/archives/category/event#019

今回僕らが東京で使わせていただくgallery re:tailさんからご提案がありまして、その縁で参加させて頂くことになりました。その名も「EN PROJECT」。作品の売上や入場料の一部を東日本大震災の義援金として寄付するという試みですね。

で、ただ今回の売上の一部を寄付するというのもつまらないなと思ったので、わたくし須貝とゲストを呼び、リーディングしてみようじゃないかと思い立ったのです。自分で書いた本自分でやってみたかったしね。恥ずかしいけど。

で、お呼びしたのがこちらの方々。敬称略。

9月2日(金) 14時~ 『ファーファーファーファー,ファーラウェイ』 …井上みなみ(青年団)
9月9日(金) 14時~ 『花と土』 …浅野千鶴(味わい堂々)

作品のことも考えてですけど、それよりなにより二人芝居って形でやってみたい二人を呼んでみました。楽しみ。本家たちを越えられるように頑張ろうと思っています(僕が主宰してる公演だからそれもなんか複雑だけど)。
こちらはそれぞれ一回きり、二十席限定なので本当にレアですよ。料金もこちらは500円だからお得だし。でももしあまりにも予約が殺到したら追加公演もあり得ますが、二回が限度ですのでお早めに。500円玉握り締めて観に来て下さい。

これに関連してちょっとチャリティーの話を。

今回こういった事態になった時に、山形での公演で料金を取るかどうか、実はちょっと迷いました。ほんの一瞬ね。元々企画段階から東京と山形で公演をするつもりで、かつ同じ料金にしてやりたいと思っていたので、結局それで通すことにしたのですが。

結局そうすることにした理由というのがまぁ、うちの地元の辺りはそれほど被害は大きくなかったということもありますが、それより何より何を以って復興と考えるかという点に大きく関わっています。

僕は東北出身ですが地震が起こった時は東京にいたので、もちろん被災者とは言えません。だからこういうことを言うのはあれかもしれませんが、震災直後の、「~さんが~億円寄付」とか、「東北のために~」というのがちょっと、どうなんだろうと思っていた人間で、寄付をするならするでこっそりやれば良いし、第一被災者の方が恐縮しやせんだろうかと思っていたんですね。だってそんな、助けてもらってる、恵んでもらってる、なんて状態は、当事者達は充分承知しているわけで、なにもそれを報道やらなにやらで助長して追い詰めなくてもよかろうにと思うんですよ。

いや、もちろんお金は必要ですよ。寄付すべきだし何かをしようとしている人たちを全く否定する気はないし、僕だって何かしたいと思ったから今回そういうプロジェクトに微力ながら参加させて頂くことにしたわけで。ただ、大事なのは誇りや尊厳の問題なんです。被害に遭い、食事も入浴もトイレもままならない、暖も取れない暑さも凌げない、そういう生活に追いやられた人たちの、人間性を如何に保つか、誇りや尊厳を、如何に失ってもらわないでいるかという、そういうことで。

これは震災後にこのブログでも書きましたが、役者仲間が何人も、「こういう時私たちは何も出来ない」と悩んでいました。しかしやっぱり今でも僕は思うんですが、それは力の使いどころが違うだけで、僕らが何も出来ないわけではない、ケアという意味では、同じくらいのことが出来ると、思うんですね。

と、そんなことを色々と考えた時に、僕が復興って意味で大事だと思うことは、普通の人と同じ普通の値段を払い、普通にお芝居を観ることなんじゃなかろうかと思ったわけで。だからやっぱり、お金もらっちゃおうと思ったんです。僕はお金持ちじゃないですしね、一応仕事に行くわけですから。それで僕の生活が立ち行かなくなったら何が大事なことなのか分からなくなる。それはいかんと、思います。

ってのがまず一点と、あとはお金使わない生活って結構ストレス溜まりますからね。お金を払って欲しいと思ったのもありますね。まー僕の地元の人たちは最早普通に生活してるのであまり関係ないでしょうけど。

以前フランスに行った時、宿泊場所は用意してもらったし食事も毎食用意してもらってたんで、全然お金使わなかったんですよ。やったー、節約しよーなんて思ってたんですけど、二、三日でもう、耐えられなくなっちゃって。耐えられなくなっただけじゃなくお土産買わなきゃという理由で結局使った部分ももちろんあるんですけど、お金使わないと苛々してしょうがない。だからカフェ行ったりパン買ったりして使ってましたね。なんかそういうのって、やっぱあるんだと思います。

自分の作品がどう受け止められるかって、前回も思いましたけどやっぱりドキドキするなー。また初日の前一週間くらい眠れなくなるんだろうか。でも今回は二週間やるから、それだと困るんだなこれが。肝を太くしたいですね。

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