長い時間を過ごすことよりも、
たった十秒間本気で見詰め合うことの方が重要だったり、
過ぎ去ってからそのことの本当の意味を知って、
身を切られるほど知って、
取り戻したいと思った時にはそこにもうない、

時間の流れは不均等で、不平等で、それでも知らぬ間に流れていて、
その流れの中で僕らや彼らや彼女らは、
すれ違って時々愛し合って憎み合って、
変えたり変わったり変われなかったりして、
運が良ければ長い時間を過ごし、
運が良ければ一生を共に過ごし、
行き過ぎて二度と会わない人もいれば、
一度会っただけなのに忘れられない人もいて、

そういう時間のことを思う時に、
僕の心が泣いているのと同じ時の息苦しさを覚える。

そういう営みの全てを、大切に思う。

いくつかの過ちを犯して、それでももし許してもらえるのだとすれば、
あの人の幸せを心から願おうと思う。

もう多分、自分を嫌いにはならない。先立つものや大切なものがあるようなので、
僕は多分このまま真っ直ぐ歩いていくのだろうと思います。

長い年月が流れて、
振り返った時、
どう思うかは分からないが、
それがどうかきらきらとした、
輝く何かであって欲しい。

僕の心に灯る光であって欲しい。

今後何を手に入れ何を失ったにしろ、
どうか。

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