どうも、須貝です。
8年目を迎え、来年5月で9年目を迎えるこのブログ。2015年には10周年を祝うべく色々考えておりますが、実は間もなく700投稿になろうとしております。この記事が691個目。記事数が約700。つまり何かしら、700書いているということですね。凄いですね。
でも確か6年目辺りまでは年間100投稿くらいしてたので、その時のことを考えると怖いですね。この2年で半分くらいになったってことか。
しかしそもそも僕のブログの文章量は結構多いと思うんですよね。その分で許してもらえないかな(誰に?)。
さて、僕が主宰する演劇ユニット、monophonic orchestraの次回公演、monophonic orchestra 4 『1万円の使いみち』の初日まで、あと2週間となりました。公演詳細ページは下記からどうぞ。
『1万円の使いみち』(モノフォニHPにも詳細載ってます)
と、いうわけで、今回の作品を書くに至った経緯ですとか、どんなことをやりたいと思っているかとか、そんなようなことを書いていきたいと思います。ご挨拶みたいなものですね。読んで観に来ようが観てから読もうがどちらでもお任せしますが、観に来ては欲しいです。なんて。
で、ご挨拶の前にまずはこちらの投稿をご覧下さい。2010年に書きました。
…と、いうわけで、実は僕、実際に1万円使ってみてたんですね。これ、ノンフィクションです。
2010年というとモノフォニを旗揚げした年ですね。懐かしい。まだあれ、3年前なんだな…。もう7、8年昔のような気がする。こうやって昔の文章を読み返すと、結構尖ったこと書いてたんだなと肝が冷えます。
この、1万円を使い切ろうと思い立って実行した日が凄い風雨の日で、今年みたいに秋でも台風みたいな天気になる、そんな変な年だったわけでもなく(だったような気がする)、確かその日が本当にちょうど酷い天気だったように覚えています。横浜誰もいなかったもんなー。
そんなガラガラの横浜のさらにガラガラのドガ展を観に行ったのですが、不思議と全然覚えていません。
しかも僕これ、使い切ってたんですね。すげーや。そういえば渋谷で東中野行きの切符買った時に、一人で凄くテンション上がったのを覚えています。なんかそういう感動もあって、これをいつか話にしようと思ったのかもしれません。
1万円の使いみちという作品は最初、役者さんたちそれぞれに1万円を渡して好きなように使い切ってもらい、それに関してまとめて発表するみたいな、そんな感じの、お芝居というよりイベントのような感じで考えていて、それが実は色々リンクしていたら面白いなと思い、だったらそういう筋で話を書けばいいじゃないかと思って書き始めたんですね。
当時考えていたキャラクター設定とかは微妙に生きつつ、でも大幅に変わりつつ、現在の作品に至っています。
うざったい先輩とかバイト先から100円ずつ盗み、バイト100回目で1万円を貯めて辞める女の子とか、そんなキャラもいました。バーのマスターとか謎のサラリーマンとかも考えてましたね。今は彼らはいないです。
それがいつの間にパートナーロストの話になったのか、あまりよく覚えていません。この物語を具体的に書き始めたのが今年の2月くらいだったので、その時には既にそうなっていたように思います。あ、言い忘れてましたが今回のお話はパートナーロストの話です。
去年から今年にかけて本当に色々なことがあって、その中で僕が感じることや考えることや書くもの、書きたいものも少しずつ変わっていき、そういった変化の中で少しずつこの物語も変化していったのだろうと思います。着想が3年前だからね。3年ありゃ人も変わるさそりゃ。
どちらにしろこの話はこの1年半くらいの間に起こったいいことや悪いことの内、どちらかというと悪いことの影響の下に書かれ、最終的には大きな苦しみの中で出来上がった作品です。ある緊迫した精神状態の中で書いていたような気もし、だからこそ今それらを実現するための演出的な試みが凄く大変です。もちろん全部楽しいことなんですけど。
この作品がなかったら、まだ自分がどこにいるべきか、何をすべきか、何を語るべきか、どこへ行くべきか、分からずにいたかもしれません。これをやるというタスクがあったから助けられている部分もあるし、まだ分かっていないこともどう受け止めていいか目処のつかないこともとても多いのですが、少なくともどこかには向かえそうです。
今回の作品は自分からスタートした部分が多いので、書いている時はそこまで考えていたわけではありませんが、今になってみると、自分と作品との距離のようなものを、ある興味を持ってずっと考えていた時期がありました。果たしてそれがいいのか悪いのか、とかね。どこまでが俺でどこまでが彼なのか、とかね。そういうごく月並みな。
でも今はもう、ちゃんと作品のキャラクターたちがちゃんとそれぞれのためにそれぞれの物語を展開させてくれているような気がするので、随分安心しています。後は役者さんたちと各キャラクターたちが仲良くなってくれさえすればね、ぼかぁ安泰です。多分ね。
とは言えこれは間違いなく僕の話です。ここまで自分を出した作品は今までなかったような気がします。だから怖いしだからやりがいがある。出来ればたくさんの人とこれを共有したい。分かちあいたい。押し付けたくはないですけど。僕だけでなく誰かもついでに救えるように、手を抜きたくない。最後まで逃げずに諦めずに折れずにやっていきたいです。
応援と声援をよろしくお願いします。そして何より作品をね、是非一緒に劇場で体験致しましょう。
◆monophonic orchestra 4◆
『1万円の使いみち』
【日程】
2013年12月13日(金)~25日(水)
【会場】
新宿眼科画廊スペース地下
http://www.gankagarou.com/
ご予約はこちらから
『1万円の使いみち』URL:http://ticket.corich.jp/apply/50382/
『時々は、水辺の家で』URL:http://ticket.corich.jp/apply/50383/
こちらからコメント失礼いたします。
Twitterで須貝さんをフォローしている者です。
わざわざコメントすることのほどではないのかもしれないのですが、
少し気になってしまったので今回コメントさせて頂きます。
間違ったあらすじののツイートの件を
リアルタイムでつぶやきを実際に見たのですが
個人的な意見ですが、私が仮に須貝さんだったとしたら、やはり間違った情報は流さないでほしいと思いますし、現にレビューのあらすじを読んで観に行こうか決める人もいると思うので(私が現にそうですし、他にもそういう人間はいると思います)
それは最低限、作った本人ならば言っても許されることだと思います。
それを観て頂いた方々を全否定するような呟きだと全ての人間がとらえる訳ではありませんし
そのツイートを読んだとしても、全ての人が観に行きたくなくなるわけではありませんし、(実際、観に行きたくなくなる人も当然いるかもしれませんが)
逆に過度に意見を受け取りすぎて、今後言いたい事が言いづらくなってしまったりしてしまうことのほうが、よろしくない気がします。
呟きひとつで観に行くのを辞めてしまう人がいたとしたら
単にその人と、その公演にご縁がなかっただけなのではないのでしょうか。
少なくとも私は間違った呟きでも軽率な呟きでもないと感じました。
私は須貝さんの日記の文章や呟きが好きですし、文章から誠実さも十分伝わるので、観る側の意見も大切だとは思うのですが、色々な人間がいるように、当然色々な意見も届くと思いますが、正しいと思った事はやはりきちんと言える人だというイメージが須貝さんに対してはずっとあるので、どうか今後もそのままでいてほしいと思いました。
長々失礼いたしました。
「1万円の使いみち」は私は観に行けなさそうで悔しいです。
次回公演、観に行けたら観に行きたいと思います。