どうも、須貝です。
毎日五月晴れですね。もう様々な毒気が抜かれていくような気もしますが、今はどうやらふた月周期ほどで訪れる陰陽の陰の時期のようで、どうも気持ちが上がりません。よくないですね。
○ゆるやか捜査会議。
「ではこれより先日練馬区で発見された他殺体に関する合同捜査会議を始める。全員起立!」
(ガタッ)
「お、おー、全員立つと凄い迫力だな!すっげー偉くなった気分!」
「え?」
「では着席」
「えー!?」
「それではまず本件の呼称を決定せねばならない。まず“練馬”という地名は入れたい所だったが…」
「だったが?」
「そうするとやはり練馬のイメージが悪くなってしまう。そこでちょっと広めに“東京のどちらかというと東側”とすることにした」
「デカ長!?」
「さらに、ただ単に“一家殺人事件”とか“女子大生殺人事件”と言ってしまうと少し残酷なイメージが伴ってしまってちょっと怖い」
「怖い!?」
「その通り、子供もびっくりしてしまうからな!さすがだ、デカ長!」
「署長が同意した!?」
「そこでだ、本件の呼称は“東京のどちらかというと東側、ちょっとお洒落な街の片隅で起こった、ちょっとおかしな殺人事件”に決定だ!」
「なにそのバラエティのワンコーナーのキャッチフレーズみたいなの!!」
「さてまず被害者の性別だが…」
「……。」
「たぶん男性か女性」
「そりゃね」
「死因はなんか頭の後ろの方を…」
「後頭部ね」
「どうやら鈍器っぽい物で殴られたかなんかした雰囲気」
「アバウトですね!!」
「死亡推定日は燃えるゴミの日」
「いつ!?」
「死亡推定時刻は夜」
「時刻じゃないですよ!?」
「間違えました、チェンマイで過ごした熱い夜」
「なんかエロい!!」
「それでは次に被害者の身体的特徴だ」
「身体的特徴?」
「まず身長は129.3センチ」
「結構小さいですね」
「体重は129.3キログラム」
「身長のわりに重いな!!」
「胸囲129.3センチ」
「お~、ガタイいいすね~」
「頭の周囲129.3センチ」
「えー!?」
「座高100センチ」
「短足!!凄く特徴的な被害者ですね、全部129.3だし…」
「パワー129.3馬力」
「パワー!?」
「ネズミを見た時に飛び上がる高さ、129.3センチ」
「ネズミ!?」
「ネズミを見た時にネズミから逃げる速さ、時速129.3キロ毎時」
「はやっ!?一体そいつ何者なんですか!?」
「被害者は全身真っ青、まん丸の頭をした猫型ロボットだったそうだ」
「ドラえもん!?」
「被害者はなぜか机の引き出しに頭から突っ込むという不自然な格好で死んでいたらしい」
「絶対ドラえもんだ!!タイムマシーンで未来に逃げようとしたんだ!!」
「さらに現場近くで不審なメガネの少年が目撃されているらしい」
「のび太!?なんてこった!!二人の友情に何が!?」
「被害者の腹部からはいつも付けていたポケットが無くなっていたそうだ」
「納得~!!」
皆様、くれぐれも五月病には気をつけて。
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野比田「銅鑼右衛も~ん!またGIANにいじめられたよー!何かGIANをギャフンと言わしめる道具だしてよ~」
銅鑼「(SE)四次元ポケット~」
野比田「わ~い!」