東京の子供たち。


どうも、須貝です。

元々、子供が好きです。弟が三人もいるせいでしょうか。自分としても、収入も無いし恋人もいないし自分が父親になった時のイメージも全く湧いてこないし、恐らく良い父親にはならないだろうという確信だけがあるのですが、子供が欲しいです。

東京、中野は子供の多い街です。住んでいる人が多いからかな。小学校も保育園、幼稚園もとても多いです。街でよく親子連れを見かけるし、園児たちが列を成して歩いているのも本当によく見かけます。

この間、自転車で仕事先に向かっていたら、前を行く少年のTシャツの後ろに、青地に白く筆文字調で「次男」と大きく書いてあって、思わず笑ってしまいました。漢字を知らない外国人じゃあるまいし…てか実際に次男なのだろうか、ていうか一体何を考えてこのTシャツを作ったんだ、メーカー側は…。

と色々考えてしまいました。

早稲田の仕事先の近くにバイク屋さんがあるんですけど、この前ブラブラ散歩していたら、小学四年生くらいの女の子がバイク拭いたり物運んだりして手伝っていたんですね。その姿がとても可愛らしくて、いじらしいというか、ええ子やなぁと思ったわけで。
なんか実家がバイク屋で小さい頃からお手伝いしてて、十八くらいでレーサーとしてデビューする女の子、みたいなマンガって、もしあるとしたら実際はこんな風景に違いないと思った、そんな妄想の午後でした。

親友の那須くんは山形で保育士してるんですけど、その那須くんの受け持ってる子らのお遊戯会のビデオとか見せてもらって、なんか全然知らん他人の子なのにほのぼのと見てしまって。
好きなだけでは出来ないハードな仕事だと思うんだけど、それでも充実してやってる彼は、きっと子供が大好きなんだろうと他人の目で見てるんですけど、きっといいお父さんになるから、彼女もいることだし早く子供を作ればいいのに、と勝手に思っています。

今のもう一つのバイト先、もう辞めるんですけど、カフェなんですが、嫌な客の対応するのが嫌で辞めるんですけど、マンションのすぐ下にあるもんで休みの日なんか家族連れが多いんですね。若い夫婦が多いので、お子さんもまだ幼くて。とても可愛いんです。まだ赤ん坊だったり、言葉がまだたどたどしい子だったり、見ていると心からほのぼのします。

「早くしろよ」なんて顔で待ってるオヤジ共オバン共を放っといて、対応します。贔屓ですか?別にいいんです。僕は、自分には出来ない生き方は、やはり出来ないみたいです。

フランスの子供たちは皆とっても可愛くって(金髪!!)、僕ら皆よく声かけたり、挨拶したりしてたんですけど、なんかフランスでは子供にほいほい声かける奴って危険視されるらしくて(日本でもそうか)、そう知った後は自粛。でも可愛いです。

子供って、決して可愛いだけではないです。面倒臭いです。自分は十三歳の時に弟が出来て、夜泣きがうるさかったり病気して大変だったり、母親が日に日に疲れて苛立っていく様子とか、結構多感な(はずの)時期に見ていたので、ただ可愛いという感情だけを子供に対して持っているわけではありませんが、それでもなお、いや、一層、子供っていいな、と思うのです。

子は鎹(かすがい)、って言いますけど、それ、本当なんだと思います。

残念ながら自分には父親になる資格も機会もないんですが、それでも、この子供たちのためだったら自分の命くらいなら簡単に投げ出せる気がして、誰かではないにしても、不特定多数の誰かに対してですが、そういう感情を抱けるということは、人間としては尊いことだと思うので、出来れば持ち続けて行きたいなと思っています。

ちなみに今回の写真は、フランスで撮った、犬を散歩させている少女です。なんか可愛いでしょ?

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