上野はやっぱり遠い。


どうも、須貝です。

この間一念発起して上野までチャリで行ったら、体がギシギシになった須貝です。上野が限界のラインでした。

本当はどこかの美術館に行くつもりだったんですが、目ぼしいものがやっていなくて(いや、一応やってるんですけど。セザンヌとかピカソとかフェルメールとか。でもどれにもいまいちそそられなくて…)、結局東京国立博物館をぶらぶら。都内で手軽に仏像を楽しめるグッドなプレイスです。

今は自在置物の特集をやっていて、これは江戸時代の甲冑師が作った鉄などの金属製の動く置物なんですが、これがびっくりするくらい精巧。戦のなくなった泰平の江戸で、技術を持て余した職人がその技術を芸術にまで押し上げた作品群ですね。

龍や蛇、昆虫や伊勢海老なんかが展示してありました。龍に関しては大きい物は2m以上あるんだそうで、こいつはボストン美術館に収蔵されています。買い戻してくれよー。印象派の絵画展一回諦めれば買えるって。
今、江戸東京博物館でボストン美術館浮世絵名品展をやってるんですが、逆輸入かって話ですよ。なんで元々日本の物なのにわざわざボストンから金払って持って来て展覧会やってるんだって話ですよ。

ま、ボストン美術館の日本美術コレクションって岡倉天心が集めたんですけどね。だから誰が悪いわけでもない気がするんですが(国外に作品を持ち出した天心が悪いと言われればそれまでですが)、日本にちょうだいよー、って思います。

展示品に話を戻しまして、僕が好きなのは刀のコーナー。めくるめく銘品の数々。男のロマンですね。あんな美しい刃物って世界を見渡してもないですよね。

この東京国立博物館、いつも全部見て回ることが出来ないんですよね。デカ過ぎて。今度は一日かけて行ってみようかしら。

で、その帰りに、本当はこっちがメインだったんですが、福田繁雄さんの作品展を観て参りました。これはリクルートの二つのギャラリーでやっていたもので、残念ながらもう終了してしまいました。

福田さんと言えば美術の教科書に必ずその作品が一つや二つ載っている程の方ですが、僕は騙し絵というイメージが強かったんですね。でもポスターや作品を観ると、確かに騙し絵の要素は多分にあるんですけど、それ以前にアートとしての完成度が非常に高い。これには驚きました。

屋外の彫刻作品などは写真での紹介でしたが、動きを彫刻で表現しようとしたというタンゴのダンスやその他のスポーツの彫刻シリーズは特に印象的でした。実際に観に行かなきゃ。
青山円形劇場の壁面の作品も福田さんだったんですね。知らんかった。台東区の「下町で第九」のベートーベンのポスターもずっと福田さんが手掛けていたんですね。これも知らなかった…。恐るべし。

当たり前のことかもしれませんけど、奇抜なアイディアがあってもそれを実現する能力がなきゃダメだし、技術があってもアイディアが陳腐だったらダメなわけで、福田さんという方はそのバランスが非常に均整が取れていて、かつ物凄くレベルが高い。というかいちいちセンスがいい。この展覧会で認識が変わりました。

ポスターなんかTシャツにしてくれたら絶対買うのになぁ。ユニクロ辺りに企画を持ち込んだらやってくれるだろうか。誰かユニクロにコネのある人、言っておいて下さい。

それにしても、僕はやっぱり美術館や博物館で出会うおじさんおばさんがあんまり好きじゃないみたいです。作品観てる前に平気で割り込んで来ちゃうし、変に早足でガツガツ見ていくし、フラッシュも平気でたくし(アメリカ人もだけどね)、おしゃべりするし、じっと見てるようなので後ろを通って追い抜こうとすると、すげー嫌そうな顔するし(これは理由が本当によく分からん。列になって観る必要があるんだろうか)。ふざくんな!

で、そんなことを書きながらニュースで現首相の顔なんかを見て思っていたんだけど、「国」って「政府」とは別で、「国」って言葉はそこに住む人たちの文化とか生活とか歴史とか色々ひっくるめて国なわけで、最近「国の責任」とか「国の~」とかって言い回しをよく聞く気がするんですが、僕はそれがなんか気持ち悪くて。

政府って国の代表で執行機関だとは思うけど、お前らが国じゃねーだろって思ってしまって。僕らだって国の一部なわけだから。まぁそれは皆分かってることだと思うし、言い回しの問題だとは思うんですが。
あんなおっさんどもが右往左往したくらいで揺らぐようなヤワな国じゃないですよ、日本は。多分。だから別にあのおっさんどもに期待してはいないけど、だからって日本がダメになるとはあんまり思わなくて。あの人たちのせいでダメになるって考えるのも癪だし。

長々と書きましたが、何が言いたかったかというと、日本には素晴らしいものがたくさんあるってことだけでした。もっと勉強しなきゃな。

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