夢を継ぐ。


どうも、須貝です。

13日に、柿喰う客『悪趣味』、無事終えることが出来ました。本当は昨日から箱庭の方に合流するはずだったんですが、二日酔いと全身疲労で動けず、夜の10時頃になってようやく食べ物を食べられる状態になりました。申し訳ない…。

自分で言うのもなんですが、ここまではっきりと、悔いなく仕事が出来たと思える公演もなかなかないなと思えるくらい、満足いく公演でした。もちろん反省はあるし、観た方の感想とは一致しないかもしれないんですが、僕は満足です。素敵な人たちと共に素敵な時間を過ごすことができました。

7月に関わらせていただいた『ヘッダ・ガブラー』とは対照的に、今回の公演は同世代の人たちとの共演で、年下の役者たちも数多くおりました。

普段は自分より上の世代の人たちを強く意識するんですが、今回の柿のチーム大人は、ジョニーさんこと国重さんもチャリT企画の高見さんも気さくな方だったので、なんだか共演するのが自然に感じ、特に意識するということがなかった反面、自分よりも若い人たちを意識することが多かった気がします。

本当に良かったなと思うのは、皆応援したくなるんですよね。脅かされる部分があるし、昔の自分を思い出す部分もあるし。

自分が22、3の頃って、あの人すげーなぁとか見習わなきゃなぁとか、変で凄い大人たちに影響されっぱなしだった気がします。

自分も彼らにとってのそういう存在になりたいなと思ったし、彼らが、自分がかつて体験した壁とか乗り越えたものとか出会った人たちとか、そういうものを経たら、きっと俺より凄くなる、ヤバいなという感覚を、抱かせてもらえる座組みに関われているということは、凄く素敵だと思います。

今回の柿には若い役者さんや、高校生くらい(かな?)の女の子なんかも観に来ていて、なんというか、一つの芸術分野において、自分を含め、若い者からベテランの方々まで、一つの夢を継ぐ大きな流れの中に、自分も確かに存在しているのだと気付き、ただ影響し合うというだけの繋がりではなくて、もっと濃いものがあるんだと思いました。

いつか日本が、今よりもっとちゃんと、芸術の国になればいいなと思います。優れたアーティストはたくさんいるけど、もっと国全体が、芸術と身近で豊かな国になればいいなと思います。

演劇の部門でそれを担うのが、自分たちであればいいなと思います。

あー、まだまだ先に行けるな。楽しみだ。

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