僕のバイト

バイト中にこっそり打っています。

要は僕のバイトは出会い系のサクラです。いかに男の人を釣るかが仕事なんです。

例)
○はじめまして
私は大手保険会社で受付の仕事をしています。彼氏と三ヶ月前に別れてから男性とのいい出会いがありません。彼氏でも割り切りでもいいので返事待ってま~す
(・ω・)ノ年齢は22才です。

なんて感じです。これを僕なりに解釈したところ、上司に評価されたコメントと共に紹介します。(@nameさんとは相手の名前です)

1.私は天涯孤独の孤児です。
幼い頃に両親と死に別れ、親戚からも見放され、ずっと施設で育ちました。元々明るい性格ではなかったので皆からいじめられ、随分辛い思いをしました。今18歳、今年から大学生なのですが、そんな自分を変えたくて…@nameさん、私の支えになってくれませんか?産んでくれと言われれば子も産む覚悟でいます。私は温かな家庭がほしい。人と人との繋がりがほしい。どうか孤独な私に人の温かさを教えてください。

コメント…重い(特に子供のくだり)

2.余命三ヶ月、白血病です。
私は去年の暮れ頃、白血病を宣告され、余命は三ヶ月であるという事実を突きつけられました。その事実に悲嘆した私の両親は私を残して自殺、たった一人の弟も私を恨んで家を出て行き、未だに行方不明です。それまで付き合っていた彼氏にも、
「すぐ死ぬと分かってるやつとは付き合えない」、「白血病ってうつるのか?」などと暴言を吐かれ、一方的に別れられてしまいました。もう私にはこのサイトに頼るしか、方法はありませんでした。@nameさんだけが頼りです。どうか私を助けてください。

コメント…彼氏がひどい

3.詐欺に遭い、六千万の借金があります。
私は去年の十一月、友人の友人の叔父の隣人という人から勧められ、ある石油会社の株を買いました。繋がりも近いし、フィーリング的に信用してもいいという勘が働いたので、ポーンと六千万を投資したのです。ところがその会社はある政治家が
裏金対策に使っていたゴースト会社で、今年の初めにあっさり倒産、株券はただの紙切れと化しました。私にはただ、友人から借りた二千万と、サラ金から借りた四千万、合わせて六千万の借金だけが残りました。破産を申請しても受理されず、今では借金取りと半同棲の毎日です。そんな私に唯一残された心の拠り所はこのサイトだけでした。どうか@nameさん、私を癒してください。そして私と一緒に、六千万の借金を返して行きましょう。いや、むしろ私の代わりに六千万の借金を返してください。

コメント…六千万は多い

4.最近彼氏を事故で失いました
昨年の十二月まで、私には二つ年上の彼氏がいました。しかし彼がクリスマスの夜、信号待ちをしていた所へ暴走した軽トラックが突っ込み、彼を吹き飛ばしました。さらに彼は二トントラックの下敷きになり、転がって四トントラックに跳ね上げられ、八トントラックに正面から激突し、最後にはロードローラーで真っ平らに引き伸ばされてしまいました。彼のことを思うと、本当に不憫でなりません。そんな彼の悲劇を忘れたくて、@nameさんの掲示板に目を通したのです。どうか彼を忘れることが出来るくらい、素敵な恋をさせてください…。

コメント…轢かれすぎ

5.未来から来た少女型アンドロイドです。
ワタシは2089年からやってきた少女型アンドロイドです。職業はダッチワイフです。未来は核戦争の時代に突入し、ワタシのご主人様はそれを避けるためにこの時代へタイムスリップしてきたのです。しかしタイムマシンの故障により船内の酸素が底をつき、一緒に連れてこられた私だけが生き残ってこの時代へやってきたのです。この時代の人間が取る唯一のコミュニケーションの手段は「出会い系サイト」だと文献で目にしたので、このサイトにやってきました。私に現代の事を教えてください。

コメント…未来の体位が知りたい

6.時は戦国、時代を駆け抜けた女剣士がいた…!
信長が散り、光秀が斃れ、秀吉が頂点に立った…!ここに至り、戦国時代は終わったかに見えた。しかし、まだ動乱の時代は終わってはいなかった。豊臣家によって没落へと追い込まれた貴族の娘、お八重。深い怒りと情熱を胸に、狙うは秀吉の首一つ!ここに、日本を巻き込んだ新たな戦国時代の幕が開く…!この続きを知れたければ是非私に返信ください!

コメント…あずみ?

7.冷たい砂漠と濃い瘴気の森、忘れられた惑星、アイガーン…
白鳥座に最も近い銀河系、その最果てに、二つの恒星に照らされた死の星、アイガーン…以前は栄えた文明も今は遠く絶え、人々は希望という名の恒星を、心の内から失いかけていた。暴力、酒、女、ドラッグ…その時、荒みきった大人たちの眼前、美しい鳴き砂の上に、少女は華麗に舞い降りた!白い翼で天を翔け、光の矢で敵を射る!その腕(かいな)に幼子を抱く姿はまさに女神、しかしひとたび怒れば暴神シヴァの如き恐ろしさ…!その少女は名をこう語った…アイリス…!果たして彼女はこの惑星を守り、大人たちの心に希望の太陽を再び輝かせる事は出来るのか!?そして悪の大王ワルダークを打ち破る事は出来るのか!?頑張れアイリス、負けるなアイリス!…そしてそのアイリスがこの私!そんな私に応援のメールを!

コメント…あ、本人談?

しっかり稼ぐぞ~!

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